「短期的な経済合理性だけを考えるよりも、個性ある企業がさまざまな地域で、地域の特色を生かして発展していくほうが面白い」として、2002年から神奈川県鎌倉市に本社を置く、面白法人カヤック。「鎌倉資本主義」を掲げ、鎌倉で働く人、住む人を増やし、鎌倉らしいワークスタイルを確立。さまざまな事業を通じて鎌倉ならではの魅力を生かした豊かさの実現にチャレンジしてきた。前編では、個人の状況に配慮して柔軟に働き方を考えることができる同社の取り組みを紹介する。

<カヤック取材レポート>
【前編】地域との共栄をめざし社員には職住近接を推進する ←今回はココ
【後編】時短勤務のジレンマを乗り越え、保育事業で活躍

 神奈川県鎌倉市唯一の上場企業であるカヤック。約300人の社員のうち、8割をクリエイターが占め、「事業に合ったクリエーター」ではなく「クリエーターができる事業」を軸にさまざまなサービスを展開している。

 鎌倉に本社を置いたのは2002年。14年の上場で陣容を拡大した際に一部主要機能を横浜に移したが、本社自体は変わらず鎌倉にあり続け、新たな開発拠点を開設した18年を境に再び鎌倉に人が集まりつつある。

 上場している会社なら、都心部に本社があったほうが何かと便利なのではないか――。

 同社執行役員・人事部長の柴田史郎さんは「鎌倉は設立メンバーが好きだった場所。いつか鎌倉に住んで、鎌倉で働こうと話していたと聞いています。 多様性を面白がる社風も理由の一つでしょうね」と話す。同社代表の柳沢大輔氏も、著書の中で「日本中が東京のようになったらちっとも面白くない」「誰もが東京を目指すのではなく、地域がそれぞれの個性を強みとして繁栄していく地方創生は面白い」と述べている。

同社執行役員で人事部長の柴田史郎さん
同社執行役員で人事部長の柴田史郎さん

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  • 制度化より、個人の事情に寄り添うことを重視
  • 取締役と本部長の4人が手分けして社員全員と個別面談

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