社内にキッズルームを設け、子連れ出社OKに。さらに民間学童まで併設し、小学校帰りの社員の子どもたちまでが気軽に出入りしているのが、ブランドセキュリティサービスやインターネット集客支援などを手掛けるIT企業、エルプランニングだ。もともとは子育てや教育関連とも無関係の業種のIT企業ながら、社員が子どもを産み、育てることを奨励している同社では、ここ数年、若手社員の中で、新たに結婚したり、子どもが生まれたりする動きが相次いでいる。一体なぜ、同社はこれほど熱心に社員の子育て支援に取り組んでいるのか。経営面にはどんな効果を及ぼしているか。2回に分けてリポートする。

<エルプランニング 企業リポート>
【上編】エルプランニング 社員皆で子育てする企業文化
【下編】「本当に大変なのは低学年」学童併設で社員を支援 ←今回はココ

 エルプランニング(東京都品川区)は2019年4月、東京・五反田のオフィス内に少人数制でスポット利用もできる1~3年生向けの学童保育「FamiCle(ファミくる)」をオープンした。社員の子どもをはじめとする、近隣小学校の低学年の子どもたちが通って来ているという。利用料は、1人の子どもが1カ月に8時間利用した場合で6000円。社員は約半分の金額で利用できる。

 単に子どもを預かるだけでなく、日常的に英語やサッカー、プログラミングなどの講座を用意。夏休みや春休みといった長期休暇時には、「夏スクール」「春スクール」など特別プログラムを組んで科学館や代々木公園に遠足に行くなど、充実したプログラムが大きな特徴だ。先生役を務めるのはいずれもエルプランニングの社員。学生時代に塾講師をしていたり、現役のプログラマーだったり、英語や美術が得意だったりする社員が選別され、業務として学童保育のサポートに当たる。そのうち1人は学童専任、それ以外は本業と兼任しながら学童保育事業に関わっているという。

オフィス内に設けた学童保育「FamiCle(ファミくる)」の様子。クリスマス会にはみんなでケーキを食べたり、開発担当の社員によるプログラミング講座を設けたり、英語の得意な社員が英語劇を指導したりと、日常のプログラムも充実。夏休みや春休みなどの長期の休みには遠足に行くことも
オフィス内に設けた学童保育「FamiCle(ファミくる)」の様子。クリスマス会にはみんなでケーキを食べたり、開発担当の社員によるプログラミング講座を設けたり、英語の得意な社員が英語劇を指導したりと、日常のプログラムも充実。夏休みや春休みなどの長期の休みには遠足に行くことも
オフィス内に設けた学童保育「FamiCle(ファミくる)」の様子。クリスマス会にはみんなでケーキを食べたり、開発担当の社員によるプログラミング講座を設けたり、英語の得意な社員が英語劇を指導したりと、日常のプログラムも充実。夏休みや春休みなどの長期の休みには遠足に行くことも

 全社を挙げて取り組む新規事業という位置づけではあるものの、この学童保育を始めた大きな目的の1つが、小学校低学年の子どもを持つ社員のサポート。

「小学校に上がると、保育園ほどの手厚いサポートは受けられなくなり、がくぜんとする親が多い。そのフェーズにある親子を会社としても支援すべきだ」という二人の女性取締役の実体験に基づく思いから、考え出された。

次ページから読める内容

  • ママが外出中の会社に三男だけが「出社」することも
  • 残業なし文化が婚姻率を上げるきっかけに
  • 子どもを家事の戦力に組み込むのが両立のカギ

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