EC事業者を中心とし荷主と倉庫をマッチングさせ、クラウド上で物流業務のアウトソーシングが手軽に行えるサービスを提供しているオープンロジ(東京・豊島)。会社を支えるのはクラウドシステムの開発・運営・保守を行うシステムエンジニアだ。リモートワーク、フレックスタイム制など働きやすい制度を整えるなかで、2019年度からは「子どもの看護休暇制度」がスタート。この制度導入の発起人となったエンジニアチームのマネジャーに登場いただく。
<オープンロジ取材レポート>
【前編】「看病で有休がなくなる」嘆きから生まれた休暇制度 ←今回はココ
【後編】育休取得しつつ必要な役割を果たすパパエンジニア
子どもを保育園に預けて働くママパパは、有休を自身のリフレッシュのために使えていないのが実情だろう。「子どもが熱を出して保育園を休んだら有休を充てる」「子どもの体調不良に備えて有休を残しておいたら使い切れなかった……」というケースもよくある。
同社の社員の7割は男性で、平均年齢が32~33歳。育児中のパパが増えている。伊藤秀嗣CEOと五十嵐正人CTOが、共に子育てに積極的に関わってるということもあり、子どもの体調不良による突発的なスケジュール調整や休暇も当然のこととして社員たちはとらえている。その際には、これまでは有休が使われてきた。しかし、パパ社員の発案をもとに、2019年度より「フレクシブル育児制度」が導入された。
「日ごろから数人のパパ社員との雑談ベースで『子どもの看病で有休を使い果たしてしまいつらい』という悩みを共有していました。そうなったときは個別に対処してきましたが、きちんと制度があったほうが遠慮せずに休むことができます。以前から子どもの看護休暇制度の必要性を感じていました」。そう話すのは、2児のパパでもあるエンジニアチームのマネジャー原田邦彦さん。同社の看護休暇制度の発起人だ。

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- 子どものいない社員がSlackで積極的に賛同してくれた
- 「1on1」でコミュニケーションは密に
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