新しいアイロンスタイル、スチームアイロンが定着!

 次に発表するのは、「衣類ケア」家電です。衣類ケアを任せる家電といえば洗濯機ですが、今年注目された製品は、洗濯機だけではありません。では、どんな家電があったのでしょうか。

 1つは、衣類スチーマー。これまでアイロンといえば、アイロン台を出し、温まるまで待たなければなりませんでした。ところが衣類スチーマーは、衣類をハンガーに吊るしたままで使えるうえ、スイッチを入れればすぐに使えるようになるため、お出かけ前の数分でアイロンがけが終わります

 スチームアイロンだけどアイロンとしても使いたいという人は、どちらでも使える2ウェイがおすすめ。手軽なのは、パナソニックの「NI-FS530」。目立つシワをスチームでざっと伸ばした後、平らな場所に衣類を広げてアイロンのようにプレスすれば、細部まできれいに伸ばすことができます。

 もう少し本格的な2ウェイを使いたいのであれば、2017年10月に発売されたティファールの「トゥイニー」。前機種の「アクセススチーム」は蒸気量が多い衣類スチーマーとして知られていましたが、トゥイニーはさらに蒸気量がアップ! タンクが別になるので、手元が軽くて操作もしやすいです。アイロンはコテ型で掛けやすいのですが、少し本体が大きめなのが難点。それが許容できるのであれば、究極の2ウェイとしてオススメです!

 もう1つ注目したいのは、ホームクリーニング機「LG styler」(LGスタイラー)。衣類をハンガーに吊るしておくだけで衣類をきれいにする家電です。庫内で循環する蒸気と、1分間に約180回左右に大きく振動するハンガーラックの効果で、衣類についたシワや臭い、花粉、皮脂汚れなどを取り除きます。水を使わずに洗濯するという、画期的な洗濯スタイルを提案した家電です。

「これまで制服や上着は、クリーニングに出すしかありませんでした。しかし、LGスタイラーがあれば、毎日自宅で洗うことができるので、衛生的ですね。本体価格は21万円程度と高価で、まだ一般には普及していませんが、いずれ各家庭にLGスタイラーがあるという時代がやってくるでしょう」(戸井田)。