注目されたのは、軽量タイプのワイヤレス掃除機

 では、まず掃除機から見ていきましょう。今年最も売れたのは、コードレス・スティック掃除機。コードがないため、すいすい持ち運べるのがうれしいですね。ただ、コードレス・スティック掃除機は重心が上のほうにあるため、「長時間使っていると腕が疲れる」という声も。

 そこで今年は、軽量化されたコードレス・スティック掃除機が発売されました。なかでも特におすすめなのが、平均重量が1.5kgという軽量タイプの「ラクティブ エア EC-A1R」(シャープ)。「まるでハタキのように軽いので、高いところでも軽々と持ち上げて掃除できます」(戸井田)。

 コードレス・スティック掃除機は重心が上にあるから重いのであって、キャニスター掃除機のように本体を転がして掃除するスタイルであれば、重さは気になりません。そこで、コードレスのキャニスター掃除機も発売されました。

 シャープから発売されたのは、「ラクティブ エア EC-AS500」。本体重量は1.8kgと、一般のコードレス・スティック掃除機より軽くなりました。こちらはサイクロン式ですが、ゴミに触れずにゴミ捨てができる紙パック式「EC-AP500」もあるので、好みに応じて選べるのもうれしいですね。

 東芝から発売されたのは、長時間駆動と吸引パワーが魅力の「VC-NX1」。「ラクティブ エア」は充電池が2つ同梱されていますが、ひとつの充電池で連続運転時間が30分(弱モード)なのに対し、「VC-NX1」は1時間(標準モード)。重さは2.8kgと、ラクティブ エアより1kg重いですが、キャニスター型で転がしながら使うことを考えると、この重量差はさほど気にする必要はありません。さらにVC-NX1は、人の動きに合わせてくるっと方向を変えるようにデザインが工夫されているため、楽に掃除できます

 もうひとつ、今年注目したい新製品がありました。エスキュービズムのロボット掃除機「SCC-R05GM」です。「一人暮らしや若い夫婦の二人暮らしには、その生活に合ったサイズの家電があってしかるべき。それが、エスキュービズムが提唱する『ミノタケ家電』です」(戸井田)。

 「SCC-R05GM」も、「ミノタケ家電」として発売された家電の1つ。幅274 × 高さ32 × 奥行き281mmという小型サイズで、価格は1万4800円という低価格。「ルンバやブラーバのような高機能モデルではありませんが、その分コスパがいいため、『ロボット掃除機を試してみたい』という人は、ここから始めてみてもよいかもしれませんね」(戸井田)。