子どもが生まれるまでは、仕事に目いっぱい没頭できた。産休・育休中は、育児に専念することができた。それが……いざ仕事復帰をすると、仕事と育児の両方が日々降り掛かってくる。時間は同じ、一日24時間。どちらも大事、どちらも最優先。そんなとき、皆さんは何を選び、何を諦めているのでしょうか。

 バリバリでもゆるゆるでもない働き方のワーママに、リアルな体験、心の内を語ってもらいます。

 今回、お話を聞いたのは東京都目黒区在住の佐々木マミコさん。佐々木さんは地元・東北で仕事をスタート、その後上京し、何度かの転職を経験しました。その間、長男を出産しましたが、将来のキャリアのために学校通いを決意。あえて子どもと一時別居する選択をしました。佐々木さんが感じてきた「もやもや」と「夢」を紹介します。

【今回のワーママ】佐々木マミコさん

年齢:32歳
業種(職種):大手情報誌(営業)→商社子会社(人事総務、営業事務、内部統制監査部)→通販会社(広報、人事、総務)→インナーアウタービューティーケアの化粧品会社を設立
住まい:東京都目黒区
子どもの年齢:3歳

●仕事と育児をしていくために、私が選んだもの、諦めたもの
選んだもの… いい「嫁」を演じないこと。義理の家族に対しても遠慮せず、時にはヘルプを頼む
諦めたもの… なし。「何かを諦めなきゃ」と思うこと

「いつか東京で働きたい」と過酷な仕事も頑張れた

 短大を卒業し、大手情報誌の盛岡営業所で営業の仕事に就きました。盛岡の営業所では青森、秋田、岩手の北東北3県のブライダル情報誌を作っていました。私は秋田県の担当だったので、毎日新幹線で盛岡から秋田まで行き営業し、事務所に戻ってからは原稿執筆や制作などをする日々。仕事はすごくハードで、毎日9時から日付が変わった後まで働いていました。

 盛岡から秋田駅までは新幹線が通っていましたが、それより先は在来線で2時間かかるところまで営業に行くこともたびたびありました。当時はWi-Fiも今のように整備されていなかったので、新幹線内ではエクセルやワードで原稿を書いたり、プレゼン資料を作ったり、睡眠時間に充てたり。雪で新幹線が止まることもあり、帰れなくなったこともありました。今思えば過酷な日々でしたね。

 ただ、仕事の仕方や働くことへのマインドなど、色々なことをたたき込んでくれたのはこの会社です。自分の作ったものが形になり、多くの人に読んでもらえて、反響もあって。仕事は厳しかったですが、月に一度東京出張があって、パーティーなど華やかな場に出られることもありました。「いつか認められて東京で働きたい」という気持ちが強くなり、頑張れたんですよね。

 新規開拓に力を入れ、当時北東北版になかった「エステ」のページを作ったりしました。とはいっても小規模な地方のお店は、なかなか広告費を出してくれません。そこで、例えば床屋さんに女性向けのシェービングを提案するなど、コンサルティングのようなことも手掛けました。結果的に売り上げが上がり、喜んでくれましたね。

 この会社では2年強働きました。その後上京し、大手商社子会社で人事総務・営業事務・内部統制監査などを経験しました。

佐々木マミコさん
佐々木マミコさん

次ページから読める内容

  • 14週で切迫早産に。横になったまま出産まで過ごす
  • 保育園に入れないかもしれない状況に直面
  • 生き生きと人生を楽しんでいる姿を息子に見せたい

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