飛行機から帯広の景色を見て、目の前が明るくなった

 生後4カ月で、実家に再び短期で帰省したときのこと。帯広空港に降り立つ飛行機のなかから、景色を見ていました。広大な大地が目に飛び込んできました。そしてふと気づきました。「例えば目が見えない人も、ひとりで歩くことができる。子連れだからといって、できないことは本来、何もないはずだ」と。

帯広上空からの広大な景色が「気づき」を生んだ
帯広上空からの広大な景色が「気づき」を生んだ

 それからは「子連れだから無理かも…」と考えて行動範囲を狭めることを、できるだけやめようと心掛けています。例えばベビーカーに子どもを乗せて、職場を訪ねてみたり、子どもと一緒に美容室やカフェにも行ってみたり。少しずつですが行動範囲を広げていき、それと並行して自信を取り戻していきました。

 産後1年経った10月に仕事に復帰しました。認可園は4月のタイミングでないと入園が難しいことは分かっていたので、無認可園も含めて5月ごろから保活を始めました。いいなと思った無認可園に1枠、空きがあり、運よく年度途中からの入園がかないました。毎月「まだ空いていますか?」とその無認可園に連絡をし、埋まってしまいそうだったら復帰を早めることも検討しました。