時に迷い、立ち止まりながらも、自分流の働き方や幸せを模索している、働くママたち。ダーツのマシンメーカーに勤務し、現在シングルマザーとして仕事と育児を両立するYさんは、新卒で入った会社で思わぬ逆境に直面しながらも、自分の気持ちに忠実に前向きに道を切り開いてきました。そして、夢をかなえ、フリーランスとしての仕事が回り始めたタイミングでの妊娠。仕事観や心の葛藤について語っていただきました。

(上)「好き」と「夢」を仕事につなぐも、妊娠で継続断念 ←今回はココ
(下)離婚し、一人で娘を育てていくために再出発

◆今回登場するワーママ:Yさん
年齢:33歳
これまでの仕事:広告デザイン事務所(ライター職)→ダーツライブ(ダーツのマシンメーカー/正社員)→フリーライター
現職:ダーツライブ(正社員)
住まい:東京都
子どもの年齢2歳(女の子)

◆働き方に迷った理由
離婚をし、娘と二人で暮らしていこうと決断したこと

◆「わたし流」の働き方をかなえるためにした選択
選んだもの… 娘と二人で生活していくための収入
諦めたもの… 娘を自宅でゆっくり育てること

社会人生活は波乱の幕開け

 文章を書いて表現をすることが好きだった私が、新卒で目指したのはコピーライターでした。色々な企業の商品やサービスを消費者に発信するなかで、世の中の仕組みに関わりたいと思ったんです。希望をかなえ、ライター職として入社したのは、小さな広告の制作事務所でした。

 一方、ちょうど私が入社した2008年ごろは、カレンダーやパンフレットなど紙の制作物がデジタルへ切り替わるタイミングで、小さなデザイン事務所がどんどんつぶれていた時期でもあったんです。こうした流れのなか、なんと私の入った会社も入社した年の暮れに経営破綻してしまったんです。

 新卒で1年もしないうちに失業と、まさかの展開で私の社会人生活は幕を開けました。

コピーライターを目指し、社会に出たYさん
コピーライターを目指し、社会に出たYさん