社員みんなが家庭と仕事を両立できる文化を広めたい

 今の会社は、女性中心でほとんどのメンバーが結婚しています。いつ誰が産休に入るか分からないし、産休明けのメンバーが複数になるかもしれません。そこは、女性だけの会社の強みでもあり弱みでもあります。そういう中でみんなが前向きに働ける、かつ、お客様に迷惑をかけないようにするためには、人の力を借り合ってやっていくしかありません。

 自分の経験も生かして、現在はチームで働く体制づくりに取り組んでいます。体調不良で欠勤するのは、子どもがいる社員に限ったことではありません。休む社員がいてもお客様には同じ品質、スピードで対応できるような仕組みづくりが必要と考えるようになりました。今までの方法を変え、チームを作り複数の社員で顧客を担当するための仕組みを考えています。

 もともと社長が掲げていた、みんなが家庭と仕事を両立できるように、という言葉に共感して入社し、今は管理職という立場になりました。なので、その文化を広めていきたい。私も仕事と育児の両立でもがいていた時期は、知っておけばよかったと思うこともたくさんありました。ママたちは復帰後、孤独になりがちなところもあるので、サポートできる立場になりたいと思います。

 先日、会社の帰り道にふと「夕方子どもを迎えに行くのも、朝出社するのもどちらもとても楽しみ」だと感じていることに気がつきました。なかなか余裕のない毎日ですが、小さな幸せを見逃さないように日々過ごしたいと思います。

(取材・文/平野友紀子)