手術・入院淡々と、日常に戻る

 退院の翌週には出勤。今は、日月が休みで土曜日に勤務するスケジュールです。手術後は病院に3回行っただけで、検査の結果も問題ありませんでした。しばらくは3カ月ごとに通院します。

 0歳児を抱え、手術を受けながら仕事を続けるリエさん。病気や入院は、誰しも必要になる可能性があります。心構えを聞きました。

 「夫には数年前から手術するかもしれないと話していたので、理解がありました。医療保険には入っておいてよかったと思います。私の両親は働いているので忙しく、夫の母に助けられました。日ごろから義母と息子が交流していたので、入院中も安心でした。身内には恵まれていますね。職場と自宅が近いのもよかったです」

仕事スタイルを模索、人生の発見楽しむ

 リエさんは、子育てしながらの仕事スタイルを模索しています。時間短縮の制度は使っていないものの、「できている仕事は以前の7割ぐらいかな…」。今の職場は仕事の割り振りがうまくいっています。部署やメンバーが変わったらどうなるか、心配はあるそうです。

 「もうちょっと時間があればと思いますが、よくなった部分もあります。以前は資料をきっちり作らないと気が済まなかったし、周りの人のチェックも厳しくしていました。今はダメ出しをしなくなりました。間違いがなければいいと」

 幼子を抱えての持ち帰り仕事は正直きついと感じます。「息子から見えるところにママがいないとダメ。わが家はテレビがないので、絵本やおもちゃで遊ばせて家事をします。部屋についたてを置いて仕事する日もあります。夫は料理もするし、なければ買ってくるので助かりますが」

 淡々と仕事に打ち込んできたリエさん夫妻。思いがけず授かった命に、気持ちの変化も感じます。「病気も含めて、人生の色々を経験できてよかったと思う。息子の成長を通して、こうくるかーって発見を楽しんでいますよ