このたび引退した安室奈美恵さんと一緒にデビューしたこともあり、沖縄アクターズスクールでSPEEDや三浦大知さんらスターを育てた牧野アンナさん(46)。AKB48のヒット曲の振り付けでも知られますが、ライフワークは2002年に始めたダウン症者のためのダンススクール「ラブジャンクス」。今回は牧野さんの子育てと仕事について紹介します。

(上)安室奈美恵と歌手デビューするも、「教える側」に転換

「やっと会えたね」涙止まらず

 牧野さんは結婚後、40歳のときに長女を出産しました。 その前に2回、流産しています。初めは高齢だからと受け入れたけれど、2回目は大泣きして、テレビで赤ちゃんのCMが流れても見られなかったそうです。3回目に妊娠が分かったときは、産婦人科に何回も行きました。

 「おめでとうと言われてもお母さんになれるのかな?と思っていました。おなかの赤ちゃんはどうしているか不安で、動くのが感じられるようになると、朝は『生きているかな』、夜は『明日も元気でね』と話しかけて。 色々な子どもたちに出会ってきているし、どんな子が生まれてきても大丈夫でした。2012年6月、娘が無事に生まれ、やっと会えたねと涙が止まらなかったです」

まきの・あんな 1971年生まれ。沖縄アクターズスクールでSPEED、DA PUMP、三浦大知らスターを育てる。2002年、ダウン症のある人のためのダンススクール「ラブジャンクス」を始める。AKB48グループ、「原宿駅前パーティーズ」のタレント育成・振り付けにも関わる。

2002年から、ダウン症者のためのダンススクール「ラブジャンクス」を主催する牧野アンナさん
2002年から、ダウン症者のためのダンススクール「ラブジャンクス」を主催する牧野アンナさん