時代の波を読み、チャレンジを恐れない

 とはいえ、和気あいあいと楽しむだけで会社が成長してきたわけではありません。SNSやECが今ほど盛り上がっていなかった頃から、インターネットを介した売り上げが今後伸びていくことを古澤さんは感覚的に察していました。だからこそ、法人化の直後からAmazonや楽天、Yahoo!などと積極的に付き合ってきたと言います。

 「紙媒体での販売も並行して続けてきたのですが、カタログ通販誌は何年も前に廃刊になり、商品を掲載してもらっていた百貨店の紙のチラシも来年度からなくなるなど、時代の変化は大きいと感じています。今、スマイリッシュの売り上げの最多を占めているのは、Amazon経由の売り上げ。2番目は私立学校の学生グッズのOEMで、3番目が百貨店経由の販売になります」

 数年前から話題に上ることの増えた百貨店不況の波は、スマイリッシュにも大きな影響を与えました。

 「従来、百貨店での売り上げが大きかったんです。ところが3~4年前くらいからでしょうか、どうもおかしいぞ、と。百貨店における売り上げが次第に下がってきたのです。一方で、ECの売り上げはどんどん伸びてきたので、結果的に全体の売り上げは右肩上がりなのですけどね」

 また、初期の頃はインターネットで見つけた中国の工場に生産を依頼していたそうですが、尖閣諸島問題が起きたときに、それが困難に。国内で作った見本と中国から届く完成品を比べると、水質の違いによる色合いの差などもあったため、その機会に思い切って国内の工場へ生産をシフトしたといいます。

 「海外にお願いすると時間的なロスもありましたし、規模が大きくなるにつれて輸送コストもかさんできていました。国内工場にお願いすると、人件費はかかりますが、品質は申し分ありません。お客様のニーズも低価格より高品質に回帰し始めていると感じましたし、日本製ブームも始まっていたので、結果的には良かったと思います」