起業するまでの経緯や仕事と家庭の両立についてなど、多くの壁を乗り越えてきたママ社長やママ起業家をご紹介する「私が壁を乗り越えたとき」。第19回は、東京都恵比寿にレンタルドレスショップ「ドレスティーク』を立ち上げた木原直子さん(44)を紹介。

専業主婦時代に夫の危機を支えるべく、起業するところまでを紹介した【上編】に続き、【下編】では、念願の妊娠・出産を経てママ社長となった木原さんが、仕事と子育てのバランスをどうとってきたのか、経営者ならではの両立生活について詳しくお聞きしました。

妊娠、店舗移転、仕事復帰

 木原さんが「ドレスティーク」を立ち上げた頃、東京にはレンタルドレスショップは同社を含めて3つしかなかったといいます。一つはキャバクラやクラブなどプロ向けの高級ドレスを扱う店、もう一つは一般向けにカジュアルドレスを扱う店。ドレスティークは「一般向けにブランドドレス」を扱う店として他と差別化ができていました。

 マンションの1室から始まりましたが、友人の口コミやホームページからの集客も波に乗り、有名スタイリストや大物女優が御用達にするほど、業績はうなぎ登りだったといいます。

 「ありがたいことにたくさんの反響をいただき、2010年には恵比寿にお店を移転し、従業員も一気に4人に増え、ドレスのフィッティング予約が2週間待ちになるほどでした」

 夫も再就職し、忙しく働く日々。木原家は順風満帆な日常を取り戻しました。

  そしてついに2012年に妊娠が発覚。事業は変わらず順調で、妊娠中に、さらに店舗を拡張・移転。出産後も育休を取る暇もなく、仕事を再開しました。

 「給与の振り込みやドレスのメンテナンス業務、ミーティングなど私にしかできないことが山ほどあって、ゆっくり休んでいる余裕はありませんでした

 ファミリーサポートや無認可保育園の一時保育などをフル活用し、時には娘さんを抱っこして店舗に立っていたという木原さん。「従業員を雇用している責任や、全てのお客様に満足していただくことの難しさを、この時期は特に身に染みて感じていました」と話します。

高級ブランドのドレスとジュエリーがひしめく、現在のドレスティーク恵比寿店
高級ブランドのドレスとジュエリーがひしめく、現在のドレスティーク恵比寿店

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  • 東日本大震災で100件中90件がキャンセルに
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