起業するまでの経緯や仕事と家庭の両立についてなど、多くの壁を乗り越えてきたママ社長やママ起業家をご紹介する「私が壁を乗り越えたとき」。第18回は、中学3年生の男の子を育てるシングルマザーで、離婚しても両親が子育てに関わる「共同養育」を支援する一般社団法人「りむすび」を立ち上げた、しばはし聡子さん(45)をご紹介。

安定した企業で共働きをしていたママが、自身の子連れ離婚を経て事業を立ち上げたところまでを紹介した「上編」に続き、「下編」では、法人化した「りむすび」の事業を軌道にのせ、息子さんの中学受験にもチャレンジした経緯をお伝えします。

<しばはし聡子さんの起業ストーリー>
(上)シングルマザーが一念発起 安定振り切り起業へ
(下)中学受験機に元夫との関係を修復、事業に邁進 ←今回はココ

脱サラで迷っていたのがウソのよう

 しばはし聡子さんは、離婚から2年後、42歳のときに新卒から20年以上勤めた会社を退職し、「りむすび」の事業を立ち上げました。しかし、それまで勤めていた安定した職場への未練はなかったのでしょうか。

 「辞める前は、『安定した境遇』と『やりたいこと』をてんびんにかけては迷い続けていましたが、辞めてしまえばすごく楽で。子どもと向き合える時間も増えました。起業の道を選んで、心から良かったと思っています。

「辞めるまでは不安がありましたが、今は安定した元職場への未練は一切ありません。起業の道を選んで心から良かったと思っています」と話す、しばはし聡子さん
「辞めるまでは不安がありましたが、今は安定した元職場への未練は一切ありません。起業の道を選んで心から良かったと思っています」と話す、しばはし聡子さん

 そもそも私は時間的に拘束されるのが苦手なので、起業したあと、自分で自由に時間を組み立てられるようになったことは大きなメリットでした。平日に行われがちな息子の学校行事にも全部行けますし、夏休みもたくさん一緒にいてあげられました。心配していた収入面もクリアできています」

 実は、事業が軌道に乗るようになった背景には、元夫と関係を修復したことも大きかったといいます。しばはしさんが、息子さんを会わせたくないと思うほど避けていた元夫との関係を見直すきっかけになったのは子どもの「中学受験」でした。

次ページから読める内容

  • 男親ならではの的確なアドバイスに、「なんでも相談しよう」と思えるように
  • 「もう一匹おおかみでやっていくのは限界」
  • ホスピタリティを重視、未払いやクレームもほぼゼロ

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