起業するまでの経緯や仕事と家庭の両立についてなど、多くの壁を乗り越えてきたママ社長やママ起業家をご紹介する「私が壁を乗り越えたとき」。第22回は、11歳と5歳の二人の女の子のママで、着物にまつわるサービスを多面的に提案する「キモノスタジオMIFURU」代表の古味利依子(ふるみ・りえこ)さん(48)をご紹介します。学び続けながら少しずつ思いを形にしてきた古味さんを奮い立たせているものとは?
「社会に貢献したい」子どもの頃からの夢を起業で実現
東京・神楽坂に2018年6月に登場した「キモノスタジオMIFURU」は、11歳と5歳の二人の女の子のママ、古味利依子さんが開いたキモノスタジオ。卒業式や記念日の写真撮影だけでなく、着物に関するさまざまなサービスを展開し、独自色を出しています。
例えば、「着物整理写真」は文字通り、「着物の整理」に役立てるためのサービス。自宅のタンスにある着物がどんな種類でどんな色柄のものか一目で分かるように、アイテムを一つひとつ撮影し、着物を包んでしまう「たとう紙」に貼り付けられるプリント写真にして提供するというものです。
「お母様やおばあ様からゆずり受けた着物がどのような価値のあるもので、どれだけの枚数があるのかも分からないまま、タンスに眠っているという方はたくさんいます。また、着物好きでたくさん持っているけれど、自分で把握できていない方もいます。そういう方々の代わりに、お手持ちの着物をデータベース化し、着物を生かす機会を生み出すためにこのサービスを始めました」と古味さんは説明します。


手持ちの着物や帯をトータルコーディネートして撮影した「着物コーディネート写真集」や、思い出があったりお気に入りだったりする着物や着物小物を撮影する「着物コレクションブック」の作製サービスは、着物コレクターなどにも人気といいます。

もともと、居住区である新宿区の子育て支援などに関わっていた古味さん。この着物関連サービスを立ち上げるまでには、子育て仲間のママ友たちから受けたさまざまな影響があったといいます。
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- 社会に貢献したくて子育て支援事業を始めたものの…
- 学び、前進し続ける母の姿が小5の娘にも刺激に
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