人生の半分を過ぎたから、やってみてダメでもやるべき

 現在、会員数は約100人。利用している人は様々で、フリーランスで働くママだけでなく、通院や美容院、きょうだいの学校行事、リフレッシュなどの目的で利用する人も多いといいます。

 「なかには働いていないのに子どもを預けるなんて、と後ろめたさを感じている方もいます。だからこそ、お預かりしているお子さんに楽しんでもらいたいし、お母様方への報告も丁寧にしています。たまには自分の時間が欲しいというママのサポートをしたい。だから、定期利用の子どもを受け入れて枠をいっぱいにしてしまうのではなく、『一時預かり』という形態にこだわることにしました

 マネー教育の講師をするときは、鈴木さんも娘を自身が運営する託児所に預けているそう。

 「いま自分がしていることは、自分の娘を育てる中で本当に必要だと思ったことで、娘がいなかったら恐らく起業していなかったと思います。自分の娘がマネー教育に参加するなら、託児所で過ごすなら、親としてどういうことをしてほしいかという観点で、どちらも取り組んでいます」

 「ここまで突き進んでこられたのは、35歳の誕生日に、人生の半分が過ぎたと思ったから。そのときに、やってみてダメだったとしても、やらないほうが後悔をする。やり遂げるために、何ができるかを考えた方が楽しいと気付いたんです。いまは、多くの人に自社のサービスを知ってもらい、必要な方に使ってもらいたい。そして、サービスを利用して良かった、というプラスの感情を持ってもらえるよう、努力を続けていきたいです」

趣味の和菓子づくりは教室を開くほどの腕前
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