家族みんなが独立体であることが理想

── 和泉さんが目指す家族像や父親像みたいなものはありますか?

和泉 ウチは今、僕も娘も息子も、日々、好き勝手にやって楽しんでいる。妻がそのフォローに追われて大変といった感じだと思います(笑)。子どもは2人とも個性的というか、“自分を持っている”といった感じなので、あまり他人に流されないタイプです。

家族と
家族と

 そういったことからすると、目指す家族像は、家族みんなが独立体であること、ですね。家族ではあるけれど、お互いに依存し過ぎない。みんなが思うように好きにやれる状態が一番だと思っています。なぜなら、自分がそうしたいからです(笑)。

 父親像として目指すのは、友達っぽい関係でいたいということ。上から目線で大人として何か子どもに教えるのではなく、一緒に何かをやっていきたい。子どもと同じ、対等な目線でいろんなことをこれからもやっていきたい。いつまでも、子どもたちに「遊んで!」と言ってもらえる父親で在り続けたいですね。そして、子どもたちが困ったときには助けてあげられる存在でい続けることが理想かな、と思っています。

 あとは、自分自身の問題として、“頑張りすぎない”ようにしたい。いつも父親として自然体でいるように心がけています。最近はイクメンブルーっていう言葉をよく聞きますが、イクメンという言葉にとらわれすぎて頑張り過ぎると、父親としてしんどくなってしまいますから。父親でい続けることって、頑張ってやるようなことではないと思うんですよね。

 夫婦でお互いにできることを適度に頑張って協力していくのがベストだと思います。パパがこれをしないといけない、あれもしないといけないと思ってしまうと、しんどくなるだけですから。そこは自然体でいくほうが楽になれると思います。

 そのために大事なことは、自分の反省も含めてですが、夫婦でお互いにやっている家事について否定しないということ。お互いに過度に干渉しないで、自然体で無理をしないでやっていくことが、夫婦円満の秘訣ですよね(笑)。

── 4年前までは家事もバリバリしていたわけですが、何かコツとかアドバイスなどありますか?

和泉 料理に関して言えば、自分が食べたいモノを作るということだと思います。自分が食べたいモノを作って、それが家族においしいと言ってもらえるのが最高の形だと思います。食べたいモノを家族においしく食べてもらいたいと考えれば、面倒なことではなくなりますから。続けているうちに、何か料理にチャレンジしてみるのも、楽しくなってくると思います。

 家事に関しては何でもそうだと思いますけれど、自分が興味あることからやってみると、意外とできるようになるのではないかと思います。初めからハードルの高いところからチャレンジすると、できないときに心が折れるかもしれませんよね。やはり、楽しめるところからやっていくというのが、一番、取っかかりとしてはいいのかなと思います。