氷に塩を加えると、温度が下がるのはなぜ?

 次の実験では、蓋付きカップに塩を入れ、よく振って飽和食塩水を作りました。そこに、アルコールをそっと加えると…。

息子 わあ、雪が降ってきた!

先生 これは、塩が水よりアルコールに溶けやすいために起こる現象です。溶けきれなかった塩が降ってくるんですよ。

 息子は「手品みたい!」とびっくりしながらも、とっても楽しそうです。

 最後の実験では、塩と氷でシャーベットを作りました。ビニール袋に氷と塩を入れ、その中にぶどうジュースを入れたビニール袋を入れます。それを、手袋をした手でモミモミ。

息子 冷たいシャーベットができたよ! でも、なんでモミモミしただけでジュースが凍ったんだろう。

先生 氷に塩を加えると、氷が溶けて水になります。このとき、塩が水に溶け出して、周りから熱を奪って温度を下げていきます。これが「溶解熱」です。氷だけのときに比べて温度がとても低くなるので、ジュースなどを凍らせることができるんです。

 「シャーベット」を試食し、「グリルポテト(塩あり、塩なし)」を食べて“塩のうまみ”を体感したところで、1時間半のレッスンが終了。最後に、その日の実験の結果と、分かったことを「ワークシート」に書き込んでまとめます。これにより、3つのキーワードへの理解がより深まります。

 正直、今回小学生の息子に「お料理教室の体験に行くよ」と話したところ、「お料理は興味ないから」と行きたがらなかったんです。ところが、いざ受けてみたらノリノリに! 「面白かった、またやりたい!」と大喜びでした。

 今回は「塩のはたらき」について学びましたが、他の月では「イカを解剖して部位を知ろう」「海老の体の構造(観察・解剖)」「グルテンの力でうどんにコシをつけよう」「カラーマジックでカラフルゼリーを作ろう」「水蒸気で膨らむひみつ」など、他ではなかなか体験することができないカリキュラムが用意されています。

 他にも、子ども一人ひとりに「食育カルテ」が作成され、個々に指導が行われるほか、「kids+食育きょうかしょ」で自宅でも食育に取り組めるようになっています。

 今回体験して、「食に関して子どもに教えたいことが、すべて詰まっている」と感じました。ABCクッキングスタジオでは「一汁三菜を子どもにどう教えたらよいのか」と悩んでいるママが多いことに気付き、「ママたちが家庭で教えたいことをカリキュラムに組み込む」ことを目指しているそうです。食事作法を学べるマナー教室の要素も含まれていて、とても魅力的なカリキュラムだと思いました

 今年4月からスタートした【サイエンスクラス】は、お料理教室の枠を飛び越えた、とても家庭では教えきれない充実した内容です。キッズ向けならではの安全面への配慮がしっかりされていることも感じましたし、唯一無二のスクールだと思います。

 気になる月謝(税抜)は、以下の通り。

・幼児クラス:月謝3000円(月1回、【クッキングクラス】のみの受講)
・小学生クラス:月謝5500円(月2回、【クッキングクラス】と【サイエンスクラス】を各1回受講)

 この他、入会金1万2000円と、キッズコースは「スターターキット料金(オリジナルバッグ、コック帽、kids+食育きょうかしょ)」6000円がかかります。レッスンは1回1時間半、8人までの少人数制です。

 体験レッスンは、随時開催されているとのこと。「子どもに料理をする機会をつくりたい」「でも忙しくて家ではその時間が取れない」というデュアルなご家族にぴったりなのではないでしょうか。

▶ abcキッズプラスコース http://www.abc-cooking.co.jp/course/abckids/