料理の基本から栄養、安全な調理方法まで!

先生 今日は和食を作ります。「青菜のお浸し」から作りましょうね。このお野菜、触ってみてください。なんだか知っていますか?

 ほうれん草!

先生 ほうれん草によく似ているけれど、これは小松菜です。ほうれん草よりもカルシウムが豊富なんですよ。この図の「緑の仲間の食べ物」は、体の調子を整えてくれるんです。では、小松菜をゆでていきます。まず根元から入れて、しんなりしてきたら葉の順にゆでて、氷水にとります。

 わぁ、お水につけたら、みどり色がきれいになったよ!

 このとき「なるほどなあ」と思ったのが、子どもに手袋をはめさせること。やけどをしないようにと、熱いものを扱うときは手袋を着けて調理します。熱源も、ガスコンロではなくIHです。

 包丁は、「切れるけれど、切れ過ぎない」という安全面に配慮されたキッズ用が用意されており、年齢に合わせて適したものを使い分けます。「包丁の持ち方」はもちろん、「包丁の置き方=刃を向こう側に置く」ことまで、細かく教えてくれます。

 大人もためになったのが、主菜の「ハムチーズはんぺん」の作り方。はんぺんの表面に、なんとマヨネーズを塗り、パン粉を振ってオーブンで5分焼くのです。

先生 キッズクラスでは、安全面に配慮して揚げ物はすべてオーブンで焼いて作ります。マヨネーズにパン粉をパラっと振りかけて焼くと、油で揚げるよりヘルシーですし、焼きムラもなく全体に火が通るんですよ。

 なるほど。このカリキュラム、大人の私が受けたいくらいです!

大人も迷う正しい配膳を、子どものうちからしっかりと!

 他にも、「調味料の計量のやり方」や「味噌の溶かし方」などを教わりながら調理すること、1時間強。一汁三菜の完成です!

・ハムチーズはんぺん
・牛肉ときのこのしぐれ煮
・青菜のお浸し
・豆腐のおみそ汁
・ごはん

 このとき、下に敷いている優れものが「一汁三菜マット」。

先生 一汁三菜とは、「ご飯」と、一つの「味噌汁やおすいもの」、3つの「おかず」の組み合わせのことです。食卓に並べるとき、それぞれ置く場所が決まっているので、きちんと覚えておきましょうね。

 先生は「お汁を置く場所はど~こだ?」など、問題を出しながら、この「一汁三菜マット」を使って正しい配膳を教えてくれます。これは大人でも分からない人が多いのではないでしょうか。

 最後は試食。このとき「箸の正しい持ち方」や「自分の近くに、食べるお皿を持っていく」こと、「おかずをまん遍なく、少しずつ食べる“三角食べ”」などの作法まで、丁寧に声がけしてくれます。

 こうして1時間半のレッスンが終了。終わると「学習シート」がもらえて、今日の内容をおさらいできるようになっています。

 さらに、「牛肉ときのこのしぐれ煮」をお持ち帰り用に包んでくれました。毎回、作った料理の一部を持ち帰れるようになっていて、家に帰ってからも家族で学びを共有できるようになっているそうです。自宅で、娘の初めての手料理を食べたパパは、大感激でした!