5歳と8歳の子どもを育てるデュアラーママでアナウンサーの安田美香さんが、子どもと一緒にお出かけして「また行きたい!」と思うイベントや場所をリポートするこの連載。今回は、今人気の「食品サンプル作り」について、小学2年生の息子さんと親子で体験した模様をリポートします。

イラスト/岡山進矢
イラスト/岡山進矢

型さえあれば誰でも作れる「樹脂」製の食品サンプル

 水の中に黄緑色のロウを垂らすと、「クシュクシュ~!」と一瞬でレタスの葉の形になる――。

 そんな映像を、テレビなどで見たことはありませんか?

 レストランの入り口に並ぶ「食品サンプル」。日本で生まれた独自の文化で、職人の高度な技術によって作られてきました。しかし今ではその技術が公開され、一般向けの体験イベントが人気を集めています。

 わが家の子どもたちも興味津々! 調べてみると…「食品サンプル作り」が体験できる教室は、使う材料の違いにより2種類あることが分かりました。

1.「ロウ」で作る
 冒頭で紹介したのがこちら。ロウが水中で冷やされて一瞬で固まるさまは、見た目も華やかでエンタメ性が高い。ただし、作れるものが限られる。また水の中で手を使って作成するため、仕上がりに差が出やすい。完成品はロウなので壊れやすく、飾るくらいしか用途がない。

2.「樹脂」で作る
 樹脂を使用することにより、リアルな作品が作れる。型に流し込むので、型さえあれば誰でもクオリティーの高い作品が作れる。水をためるシンクなどの設備も不要で手軽。丈夫なので、雑貨として日常生活で使うことができる。

 テレビなどの影響で、「食品サンプルはロウで作る」と思われがちですが、実は「ロウ」で作っていたのは何十年も昔の話。現在では「樹脂」で作る手法が主流なのだそうです。どちらも面白そうですが…今回は、現代的で子どもが作りやすそうな「樹脂」で作るタイプに挑戦してみることにしました。一般社団法人日本食品サンプルアート協会が開催している「こども食品サンプル教室」に、小学2年生の息子と行ってきました!