東京から日帰りできる無人島「猿島」へ渡ってみた

ヨーロッパと見間違えるような、神秘的な空間が広がる

　中に入ると…ここはギリシャ？　それともヨーロッパの大聖堂？　と見間違えてしまいそうな、神秘的な雰囲気。トンネルの中には地下施設が存在し、弾薬庫として利用されていたと考えられています。

　明治時代中期に作られたこれらの赤煉瓦の要塞は、実戦で使われることはありませんでした。その後、猿島は再び軍事施設として復活しましたが、この要塞には手を入れられることがなかったため、キレイな形で現存しているのだそうです。「ジブリのアニメ映画『天空の城ラピュタ』に出てくる廃墟にそっくり」と話題になっていますが、まさにコケが生えたレンガ造りの要塞の廃墟は、“ラピュタ感”が満載。どこを撮っても絵になるので、コスプレイヤーが撮影をしに来る場所としても人気なのだそう。この日も何組かのコスプレ衣装を着た人たちが、写真を撮っていました。

　こちらの建物はパパたちに大人気！　実は猿島は、初代「仮面ライダー」の撮影が行われた場所なんです。老朽化により現在は登ることはできませんが、往年の仮面ライダーファンにはたまらないスポット。「ゲルショッカー結成式」が執り行われたロケ現場を見るために来ていた男性も多く見られました。これはパパのテンションが上がりますね。

　「猿島」という名前は、「日蓮上人が小舟で遭難した際に、白猿の案内によりこの島にたどり着いた」という伝説にちなんで付けられたそうです。島の北部には「日蓮洞窟」があります。海へ落ちていくかのような急な階段を降りていくと…。

　ぽっかりと開いた洞窟が。弥生～古墳時代の貝塚が残っていて、火をたいた跡も発見されているそうです。かつての弥生人は、ここで生活をしていたのでしょうか。遡れば、非常に古い歴史を持つ島なんです。

　さてこの続きは後編へ。海で遊んだり釣りをしたり、今人気の「よこすかポートマーケット」でのお買い物もご紹介します。お楽しみに！