5歳と8歳の子どもを育てるデュアラーママでアナウンサーの安田美香さんが、子どもと一緒に出掛けて「来てよかったな」「また行きたいな」と感じた場所やイベントをリポートするこの連載。今回は、「YouTuber Academy(ユーチューバーアカデミー)」の体験リポートをお届けします。

イラスト/岡山進矢
イラスト/岡山進矢

男子のなりたい仕事2位はYouTuber

 小学生の将来つきたい職業ランキング第3位に、「YouTuber」がランクイン――。

 学研教育総合研究所が昨年9月に実施した、全国の小学生計1200人を対象にアンケート結果をまとめた「小学生白書Web版」が公開されました。この中で、「将来つきたいと思っている職業は何ですか?」という問いに対し、「YouTuberなどのネット配信者」と答えた小学生は3.5%。全体3位にランクインしました。2016年まではランクインすらしていなかったYouTuberでしたが、昨年の発表では、4位に急浮上。今年の発表でついにトップ3入りを果たしたのです。

 男女別に見てみると、男子のランキングでは2位。警察官、プロ野球選手、運転士などの従来人気だった職業を上回っています。一方、女子のランキングでは17位。つまりYouTuberは、特に男子に人気の職業ということです。

 最近、わが家の小学2年生の息子も「YouTuberになってみたい!」と言い始めました。しかし、私は「YouTuber、いいね! 応援するよ。頑張って」と素直に言えなかったのです……。わが子の夢を応援してあげたいのに、なぜでしょう?

 ママ友やパパ友に聞いてみたところ、「子どもからYouTuberになりたいと言われると、正直どう答えていいのか分からない」という、戸惑いの声が多く聞かれました。中でも印象的だったのが、「YouTuberになって……その後はどうするの?」と子どもに問いただしてしまった、というパパの話でした。「YouTuberって、人生を懸けるほどやりがいのある職業なの?」という疑問を持っている親は、少なくないのではないでしょうか。

 そんな中、「YouTuber Academy(ユーチューバーアカデミー)」なるものを見つけました。日本初の小学生向け教育プログラムで、撮影や編集など、動画制作に必要な知識や技術を学ぶことができ、表現力、企画力プレゼン力が身に付くのだとか。また、ネットリテラシーについての授業もあり、ネットトラブルから身を守る方法も学べるそうです。

 2017年3月に東京で開講し、2018年には「キッズデザイン賞」を受賞。2019年度からは関西を含め14校に拡大し、首都圏を中心に展開中です。民間の学童保育でも授業を行うほか、公立小学校でネットリテラシーの出張授業なども行っています。

 そこで、YouTuber Academyを体験できるスクール体験会に、小学2年生の息子を参加させてみることにしました。向かったのは、東京都渋谷区にある渋谷ヒカリエのカンファレンスルーム。参加者は全員男の子で、小学6年生1人、2年生2人の計3人でした。教えてくれるのは、若い女性と男性の先生2人です。