4歳と7歳の子どもを育てるデュアラーママでアナウンサーの安田美香さんが、子どもと一緒にお出かけして「また行きたい」と思うイベントや場所をリポートするこの連載。今回は、小学1年生の息子さんが「ボーイスカウト」に入った体験リポートをお届けします。

「ボーイスカウトって、何となく良さそう」

 小学1年生になったのを機に、息子が「ボーイスカウト」に入りました。

 東京で子育てをしていると、「自然の中で遊ぶ機会が少ないなあ」と感じます。「外遊びをする機会をもっとつくれたらいいなあ」と考えていたとき、保育園のママ友たちと「ボーイスカウトって、何となく良さそうだよね。…でもどうやったら入れるのかな?」という話になりました。

 調べてみると、近所で活動しているボーイスカウト団を発見! 何の知識もない状態で飛び込んだのですが…息子はこの1年間で、自分から挨拶ができるようになったり、きちんと意見を言えるようになったりと、仲間と協力してがんばっている姿にたくましさを感じるようになりました。そこで今回は、「ボーイスカウトに1年間入団してみた」様子をリポートします。

ベーデン・パウエル卿
ベーデン・パウエル卿

 ボーイスカウトとは、1907年英国で始まった青少年教育活動です。提唱したのは、英国の作家、軍人のベーデン-パウエル卿というお方。

 この卿が「ちかいとおきてを日々実践しなさい。自分が幸福になりたければ、人に幸福を与えなさい」というメッセージを残し、少年たちが自発的にスカウト活動を始めたのが発祥なのだとか。1910年ごろから世界各国に広がり、今では169の国と地域で約4000万人が活動する、世界的な組織となっています

 日本では、1922年に「ボーイスカウト(発足時は少年団)日本連盟」が発足。「団」と言われる活動母体が全国に2000ほどあり、約11万5000人が活動しています。

 その目的は、「野外でのグループ活動を通じて、社会の中で活躍する人を育てる」こと。

  • 社会で奉仕できる能力と、人生に役立つ技能を習得する
  • 誠実、勇気、自信、国際愛、人道主義を把握し、実践する
  • 自主性や協調性、社会性、リーダーシップなどを育てる

などが挙げられています。

 ボーイスカウトでは、「子どもたちの自発性」を大事にしています。「どうしたらいいのかを自分で考え、自分のことは自分でする」というテーマがあります。そのうえで、グループで協力し合い、仲間を持つことの素晴らしさを体験していきます。

 また、キーワードとなっているのが、「そなえよつねに」という言葉。よく歌われる「そなえよつねに」の歌詞がこちらです↓

 そう、ボーイスカウトで大切なことは、「常に備えておく」こと。自然の中で遊びながら、様々な技を身に付け、能力を磨き、常に備えておく。「自分のことは自分でする」「困難に立ち向かう」「困っている人の助けになる」。そんな人になるために、「日ごろから準備しておくことが大切だよ」と教わるのです。おかげで息子は、予測して先にやっておくことがちょっぴり上手になった気がします。