幼稚園の運動会は、パパにとっても発表会

―― 1日10分の筋トレ、週に2回のランニング、そして早寝早起き。日々、自宅でトレーニングをしていると、そのうち子どもが「あれ、うちのお父さんカッコいいな」って思うときがくるかもしれませんね。

古家 幼稚園や保育園の運動会では、親が走る機会がよくありますよね。僕は、息子が幼稚園のときに、3年間走ったんです。息子の友達から「○○くんのパパ、速いね!」と言われるようになりましたよ。息子もどこか自慢げでしたし、パパ同士でも一目置かれるようになりました。

 しかもそれだけではなく、ママ友からも好意的に見られるようになりました。妻から「何をデレデレしてるの!」と言われましたが、やっぱりテンションは上がりますよ!

―― そうは言いつつ、奥さんにとっても夫が外でカッコいいと言われることは、そんなに悪いことではないですよね。もちろん不倫とかをしているわけじゃないですし。

古家 その機会を得る絶好の機会が、運動会なんですよ。パパはみんな、本当は走りたいんです。子どもにいいところを見せたいから。リレーは特に盛り上がりますよ。一人でも抜ければ、ヒーローになれます。

 でも、日ごろから全然運動をしていない状態で出場したら、足がもつれて、転んで、ケガをするかもしれません。こけなくとも、一人に抜かれ、二人に抜かれという姿を子どもに見られるのはちょっと恥ずかしいですよね。それが、トレーニングをしていると、子どもにカッコいいところを見せられるし、周りからも一目置かれるし、良いことだらけです。子どもの運動会なんだけど、パパにとっては“発表会”ですね。

―― パパの発表会! いいですね(笑)。

古家 子どももパパに影響されて、運動してみようかなという気になりますし、周りのパパやママからの見方も変わる。自信も高まり、モチベーションもアップするはずです。

―― 次回は、いよいよ具体的なトレーニングの内容に入っていきます。

(取材・文/北野啓太郎、日経DUAL編集部 撮影/川田雅宏)

古家政吉
1969年生まれ。日本初のプライベートトータルリラクゼーションサロン「HOGUMI」の運営を行いながら、独自のメソッドを用いたパーソナルトレーニング事業を展開。トレーニング初心者はもちろん、芸能人やトップアスリートまで、数多くのトレーニング指導を行っている。代表的なアスリートには京太郎選手、長島☆自演乙☆雄一郎選手など。著書に『カラダ革命 腹を凹ます』『自重筋トレの教科書』(いずれも日本文芸社)など。