寝起きの嫌な口臭は、家族との楽しい朝食で消える

 朝、寝起きに子どもに話しかけ、「パパ、お口臭い」と言われてショックを受けたことはありませんか?

 でも、この寝起きの口臭は、誰にでもある自然な現象なのです。なぜなら、寝ている間は唾液の分泌が抑えられるから。唾液には殺菌効果があり、それにより口臭を防いでくれているのですが、就寝中は唾液が少ないので口臭が発生しやすいのです。

 朝の口臭を消す方法は、唾液の分泌を促すことにあります。

 具体的には、きちんと朝食をとること。食べることで唾液が分泌されます。さらに、おしゃべりをすること。話して口を動かすことでも唾液が出てきます。そのため、家族そろって楽しく会話をしながら朝食をとると、そのうちに口臭は消えてしまうのです。

 ただし、一日中臭っている場合は、歯の隙間に食べかすや歯垢がたまっていたり、内臓に疾患があったりすることがあります。その場合は、歯科医に相談してください。

女性の体臭が男性より強くない理由

 ここまで主に男性向けにお話ししてきましたが、女性の体臭についても補足しておきます。

 まず、女性も男性と同じように体臭はあります。ただし、男性に比べて女性は、体臭がそれほど強くないことが多いです。

 その理由は女性ホルモンにあります。女性ホルモンには、汗や皮脂を抑える働きがあるため、女性は男性より体臭が弱いのです。男性のほうが、汗でベタベタしたり、皮脂でテカテカしたりしがちですよね。女性は、臭いのもととなる汗や皮脂が、そもそも少ないのです。

 また、加齢臭についても、男性と女性に差があります。加齢により、臭いのもととなる「ノネナール」は男女ともに発生するのですが、女性のほうがより高齢になってから出る場合が多いです。

 臭う程度や時期に違いはありますが、男女ともに体臭はあります。それぞれの対策についても、すべて男女同じです。