きっかけは「ママハピ」の谷平さんとの出会い

奈緒子 現在、「教育・働く・育児からママをハッピーに!」をテーマとする会社「ママハピ」を経営している谷平優美さんと、地元の子育て講座で知り合ったのが最初のきっかけでした。講座で毎月会ううちに、「復職前のモヤモヤをみんなで解消できる勉強会がやりたいね」「働くママの声をもっと世の中に発信できる母体を作りたいね」「お互いに頼り合ったりできる身近な仲間ができる場ができたらいいね」と盛り上がりました。最初はママ友に声をかけて、谷平さんのご自宅で「ワーママを取り巻く社会環境」みたいな勉強会からスタートしました。

 その後、交流会のようなイベントをマンションのパーティールームや子連れカフェなどで開くようになり、だんだん人数が増えたこともあり、任意の市民団体として正式に立ち上げたんです。

林田 活動の頻度はどのくらいですか?

奈緒子 毎月1~3回くらいですね。不定期だと人が集まらないので、月1回は必ず活動しています。登録会員数は約420人。地域の子育て講座でチラシを配ったり、SNSで発信して会員を募ったりしました。ワーママを対象にした集まりは他にないので、関心が高いのだと思います。とはいえ、活動で実際に集まるのは20人程度。それ以外はメールやSNSで情報共有したりしています。

利明 ふなパパは、そのワーママ会のイベントに付き添いで来ていたパパたちが集まって立ち上がりました。それまで、ワーママ会のイベントでお互い顔は合わせていたのですが、それっきり。個別に連絡を取るようなことはありませんでした。

 しかし、あるパパが勇気を出して「LINEでも交換しませんか」と声をかけ、その一言でつながり始めたんです。初めて顔を合わせてから、2、3年かかりましたね(苦笑)。それくらい、仕事上のつながりも何もないパパ同士が交流を始めるのは、ハードルが高いのだと思います。

 でも、それからは本当に楽しくて。現在、メンバーは50人ほどになりました。LINEやFBのアカウント、最近はホームページも作ったので、そこからもメンバーが増えてきています。

林田 その後、「船橋パパ会」として正式に発足したんですね。

利明 はい。色々なパパに参加してほしいという思いから、「ワーパパ会」ではなく「船橋パパ会」としました。最初にパパ会を立ち上げたときは、ワーママ会の活動に参加しながら、船橋市で開催されるイクメン講座やイキメン(地域で活躍するイクメン)講座などにも参加して、少しずつ輪を広げました。そこで、地域で生き生きと活動しているロールモデルのようなパパと知り合い、こんな生き方もあるんだと感動しました。またFJ代表理事の安藤哲也さんはじめ、理事の皆さんのお話を聞くうちに、私も“その気”になってしまって。ちょうどその頃、ワーママ会が受けていた市の活動助成が満期を迎えたこともあり、正式に「船橋パパ会」としてチャレンジすることを決心しました。

林田 ふなパパもワーママ会と同様、月数回の開催ですか?

利明 いいえ、ふなパパは不定期です。「何かやりたいね」という声が上がったら、イベントを立てて、それをLINEやFBで流して集まります。ママのコミュニティーから生まれたパパ会なので、運営理念の中心にはやっぱりパートナーや子どもの存在があります。