長男がラクロスを習い始めたので、庭での練習に付き合えという。初心者のママのために硬いラクロスのボールじゃなくてテニスボールを使ってあげるから、と自分も初心者なのに言う。そんなの絶対隣家にボールが入っちゃうよ!と言ったら「大丈夫、もう何度も入れてるけど隣の人フレンドリーだから」と長男。
隣家には、気を使わなくていいので助かっています
去年隣家に引っ越してきた若いファミリーには小さな子どもが2人いて、泣いたり騒いだり親子が集まってパーティーしたり、実に賑やかだ。こちらの子どもはもう15歳と12歳だけど、絶賛思春期中でやっぱり親子でわあわあやってるので、気が楽である。時々、パパに付き添われた5歳と2歳くらいの子どもたちが、庭に入ったわが家のサッカーボールやテニスボールを「どうじょ」と届けてくれる。そういえば反対側のお隣さんの親子ゲンカが最近は静かになったと思ったら、息子も娘も就職して独立したらしい。裏の家の人は塀越しに庭の作物を分けてくれるし、いずれにしろどっち方向にも気を使わなくていいので、助かっている。
私は庭に立ち、先っぽに網のついたスティックを握り、息子に言われるままに球を投げた。面白くなって下手くそながらもひょいひょいキャッチボールをしていたら、長男の投げた高めの球が隣家の庭に消えて行った。176センチを越そうという体でただでさえ腕がアメンボみたいに長いのに、棒なんか持って球を投げたら遠くに飛んでいくに決まっている。
塀の上から覗くと、隣家の庭は散らかった遊具のカオスだった。