昨年1月に第二子を出産。現在は、3歳と1歳の男の子を育てるフリーアナウンサーの青木裕子さん。今年4月に長男が幼稚園に入園し、今まさにこれからの子どもの進路について考えているところだそう。

 男の子2人の子育てエピソードや育児と仕事の両立、今後の子どもの教育について、自然体で語っていただきました。夫のナインティナインの矢部浩之さんの“パパぶり”も紹介します。1回目の「青木裕子 小学校受験する?しない? 悩み中」、2回目「青木裕子 2人目が生まれて、夫が育児に協力的に」に続き、3回目の今回は、「これからのキャリアと夫婦関係」がテーマです。

女性も働くのが普通という姿を子どもに見せることが使命

日経DUAL編集部(以下、――) これからのキャリアについてはどうお考えですか?

青木裕子さん(以下、敬称略) いまはいいペースで働かせてもらっているので、これからペースを上げていこうと思っている段階ではないんです。ずっとテレビの仕事をアナウンサーとしてやってきましたが、今は主に雑誌など、また違った形の仕事にも関わっています。だんだんその現場にも慣れてきたので、もう少しこの形を続けていけたら、と思います。

 私自身は、ものすごく外に出たいとか、社会との接点がないとダメ、というタイプではなく、子育ても好きだし、家にいることも好き。ただ、わが家にとって私が仕事をしているほうがいいのかな、と思うことはあります。

 夫にも、局アナとしてやってきたキャリアを終わらせる必要はないんじゃない、とよく言われます。フルタイムでバリバリ働くことは、今は考えていないけれど、その状況を分かってくれる事務所があり、環境があるのであれば、続けたほうがいいのかな、と。

―― お仕事の話も夫婦でされるのですね。

青木 そうですね。夫が安定した職業ではなく、いつ何があるか分からないので、何かあったときにいつでも働けるようスタンバイしておきたい、という思いが私の中にあります。

 子どもに女性も働くのが普通、という姿を見せたいという気持ちもあります。それを何らかの形で伝えていくのが、この時代に子育てをする使命だと思っています。

「子どもに女性も働くのが普通、という環境を見せるのは、この時代に子育てをする使命だと思っています」
「子どもに女性も働くのが普通、という環境を見せるのは、この時代に子育てをする使命だと思っています」

夫も当事者意識を持って、子育てをしてくれないと困る

―― 夫婦ゲンカはしないですか?

青木 最近はしなくなりました。長男が生まれた後が一番ケンカをしていたかもしれません。

 夫はいま46歳と年上なので、世代的にも「子育ては母親が中心」という意識がありました。母親ってすごいね、と、尊重・尊敬してくれているのですが、ベースに母親ならできるだろう、と思われているように感じてしまうことがあって。

 でも、私も子育ては初めてだから、初めてなのは二人とも同じだから、という話を結構しました。だから、あなたも当事者意識を持って、手伝うとかではなく、一緒に子育てするという意識を持ってくれないと困る、と。だんだん自然と彼の中で腑に落ちていったのか、今はほとんどケンカをしなくなりました。