こうしなきゃいけない、と思っているとしんどくなる

―― これから子育てをされる方に、アドバイスをお願いします。

青木 いま息子が通っている幼稚園は、いわゆる名門幼稚園といわれていて、小学校受験する子も多いし、見学に行くまではわが家と縁がないところだと思っていました。けれど、見に行ったらものすごく穏やかで先生が優しくて。

 子どもがいない段階では、子どものときからきちんとしたところに行かせるなんてかわいそう、と思っていたけれど、実際に自分の目で見てみると、世間のイメージとは違うこともありました。

 これから子育てされる方も、いろんな情報が入ってくると思いますが、自分の目で見て自分が一番いいなと思ったことを信じるのが一番かな、と思います。今の時代は情報過多なので、事前の情報に惑わされることもあります。でも、親がいいなとか、うちの子はこういう感じかなと思ったことが、正解なんだと思います。

 こうしなきゃいけない、と思っていると本当にしんどくなりますよね。私も一番仕事が忙しかった時期は周りのことが気になって気になって、ものすごくしんどかったです。

 子育てに関しても、周りからこう思われるかなとか、将来子どもがやったことは親の責任だとか言われるのかなと思うと、もう毎日怖くて子育てなんてできなくなっちゃう。だから、今自分がこの子と向き合い、この子のためにこうしたいと思うことに、真剣に向き合ってやっていく以外にないと思います。

 受験を含め、子どもの教育についても、先のことを考えないと、今のことを決めづらい。中学受験を考え始めるという小学校3年生のころなんて、想像もつきません。でも、色々と考えながら、子どもに合う道について、考えていきたいと思っています。

「受験を含め、子どもの教育についても、先のことを考えないと今のことを決めづらい。中学受験についても今から情報収集しています」
「受験を含め、子どもの教育についても、先のことを考えないと今のことを決めづらい。中学受験についても今から情報収集しています」

(取材・文/平野友紀子)

青木裕子
フリーアナウンサー
1983年1月7日生まれ、慶応義塾大学・経済学部を卒業し、2005年TBSテレビにアナウンサーとして入社。『サンデージャポン』『News23x』をはじめ、報道やスポーツなど多くの番組を担当、その天真爛漫な人柄で注目を集めた。2012年12月末にTBSテレビを退職し、フリーアナウンサーとして活動をスタートした。2014年3月、第一子を出産。同年12月、妊娠・出産・子育ての日々を綴った「母、妻、ときどき青木裕子」を出版。2016年1月、第二子を出産。2児の母として充実した毎日を送っている。
公式HP:http://www.lespros.co.jp/talent/culture/yuko_aoki/