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脱「分かったつもり」 知ったかぶり防ぐ親の声かけ

日本語は「知ったかぶり」を誘発する言葉 「グローバルに通用する思考力」を育てるために親がすべきサポートは


時事問題や言葉の意味などについて、親が「知っている?」「分かる?」と子どもに聞くと、子どもは「知ってる」「分かる」と回答するけれども、突っ込んでみると、実際には「知らない」「分かっていない」ということはありませんか。子どもには、自分の頭で深く考えられる思考力を身に付けてほしい――そう願う親は少なくないでしょう。「知ったかぶり」や「分かったつもり」の姿勢が定着してしまうと、そこで学びは止まってしまうかもしれません。声かけや対話などで、親ができる工夫について、大学や小学生向けのクラスで「クリティカルシンキング」を教える狩野みきさんに聞きます。

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子ども自身が成長するチャンス

 例えば、言葉の意味や時事ニュースなどについて、子どもに「○○って知っている?」などと聞いたとき――。子どもは「知っている」「分かっている」と答えたけれど、実際は知らない、分かっていない、ということがあると、親はがっくりしたり、腹立たしく感じたりしてしまうかもしれません。

 子どもがそのように答える理由としては、「何となく面倒だから」というときもあれば、「分かっていると自分で思い込んでいるから」ということもあるかもしれません。理由は何であれ、「知ったかぶり」や「分かったつもり」では、思考は止まり、学びを深めることができません

 「親自身も、知ったかぶりや、分かったつもりになっている場面はないでしょうか。心当たりのある人は少なくないはずです」。そう指摘するのは、大学や小学生向けのクラスで「クリティカルシンキング」を教える狩野みきさんです。

 狩野さんは、知ったかぶりや分かったつもりになりやすい理由の1つは、日本語という言語の特性にある、と指摘。それを踏まえて、これからグローバル時代・オンライン時代を生きる子どもたちが目指したいのは、「脱・知ったかぶり」「脱・分かったつもり」だと、強調します。

 「グローバル時代を生きるために必要な資質として、近年言われているのは、オンライン上で初対面の相手と協働する力です。共有している常識や文化のない相手とコミュニケーションを成立させるには、相手の立場になって心を砕いて考えて、相手が分かるように表現しなくてはならず、深く考える力が必要になります」

 そのためには、まず日本語力をグローバルなものに引き上げる必要がある、と狩野さん。「まず日本語で、考える力、探究する力、読む力、理解する力、伝える力、やり取りする力を身に付ける必要があります。どれだけ英語を学んでも、そうした力がベースにないと、それ以上、英語が上達しない現実があります。知ったかぶりや、分かったつもりに関連する『理解する力』については、家庭における親子の対話でも日常的に育めるものだと思います」

 「知ったかぶりをしたり、分かったつもりになったりしているときこそ、子ども自身が成長するチャンス」と話す狩野さんに、親ができる具体的な声かけや対話などの工夫について、次ページから具体的に聞きます。

「知ったかぶり・分かったつもり」脱するために
親が実践したい5つのこと


(1)「定型質問」で分かったつもりかどうかを判断する
(2)親が忙しいときは、便利なフレーズを活用する
(3)○○○○○に説明させる
(4)あまりしゃべらない子の場合は、まず対話を引き出す
(5)親自身が「○○○○○○○」を解消しようとする姿勢を見せる

次ページから読める内容

  • 日本語が持つ特殊性が理解を曖昧に
  • 親自身が忙しくても大丈夫
  • 大人は正解を与えるために存在するのではない

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