高学年の子どもが、もしも親の財布からお金を抜き取ったとしたら…。考えたくはありませんが、ここで間違った対応をとってしまうと、子どもを傷つけ、親子の信頼関係が損なわれてしまうこともあるため、どう対処すればいいのかは悩みどころです。スクールカウンセラー経験のある臨床心理士・精神保健福祉士の井上序子さんに、詳しく聞きました。

【年齢別特集 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1) 子どもの嘘は親がつかせている? 高学年の親の対処法
(2) 高学年 きょうだいゲンカを減らすための方法は?
(3) 親のお金を子が取っても「一度は見逃していい」理由とは ←今回はココ

子どもは、何のためにお金が必要なのか?

 「高学年の子どもが、親の財布からお金を抜き取ることは、実は、めずらしいことではありません」と井上さんは話します。

 「親としては、『ここできっちり叱っておかないと、何度も繰り返したり、万引きに発展したりしては大変だ』と思うかもしれません。ただ、そのときに知っておきたいのが、『どうして、子どもはお金が必要なのか?』ということ。むしろ最初は、一方的に叱るのではなく、子どもを見逃すのが理想的な対応なのです」

 「見逃す」というのは「見て見ぬふり」をすることとは違います。井上さんは、下図のように、子どもの行動に合わせて段階的に対応を変えていくことを勧めています。

 「疑わしきは罰せずですよね。ただ、見逃すからといって放置するわけではなく、まずは、あるメッセージを子どもに伝えるなど、アクション1を実践します。それでも続くようであれば、『なぜ、子どもはこんなにもお金が必要なのか?』と考え、アクション2を実践しましょう」

 次のページから、アクション1、アクション2の具体的な内容について、井上さんに詳しく解説してもらいます。

次ページから読める内容

  • 叱られたからといって、反省するわけではない
  • 確証がない状態で、親はどう対応すればいい?
  • なくなった金額もチェックしよう

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