小学校高学年や中学生になると子どもたちが、本をよく読む子、ほとんど読まない子に分かれてきます。「いくら言ってもゲームばかり」「このままだと本を読まない大人になるのでは」と悩み、不安を感じている人もいるのではないでしょうか。そこで、小説の魅力を短い動画で伝え、本の世界に新たな動きを生み出している動画クリエーターのけんごさんに、親たちへのアドバイスを聞きました。少年時代の読書や勉強にまつわるエピソードや、小説を読むようになったきっかけ、動画作りに込めた思いも紹介します。

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小学生時代は野球少年。活字はほとんど読まなかった

 けんごさんはSNS(交流サイト)で紹介する小説が次々に重版されたり、品切れになったりして、出版社や書店の動きに大きな影響を与えている動画クリエーター。大学4年の秋から始めた小説の活動が注目を集めていますが、社会人2年目の会社員でもあります。

 TikTokやインスタグラムにアップしているのは、1冊の小説の魅力をまとめた30秒~1分間の動画です。小説のエッセンスを的確につかみ、見る人の感性に刺さる言葉でまとめたコメントや演出が、中高生を中心とした視聴者の心を捉えて、これまで本を読まなかった層の行動を変えたといわれています。

 小説の「読み巧者」ともいえるけんごさん。幼い頃からさぞ読書家だったのではと思うかもしれませんが、意外にも「小学生のときから野球少年で、大学に入るまでほとんど本を読んだことがありませんでした」と答えます。夏休みに出される読書感想文の宿題すら「1字も書いたことがない。自主的にやらないと決めて、提出しなかった」と言います。

 そんな、読書とは縁遠かったけんごさんが、今ではSNSで発信するほど小説を好きになったのは、いつごろ、どんなきっかけからだったのでしょうか。そこには、読書嫌いの子どもを読書好きにするヒントが隠されていそうです。詳しく聞いていきます。

【子どもに本を読んでほしい親へのアドバイス】

・親は読書と●●を切り離して考える
・読書は●●●●●●●●●●だと子どもに伝える
●●●●にならないように、読書を強要しない(最後まで読むことも強要しない)
・親自身が●●●と思った本を薦める
・本を薦めるときは、子どもに伝わりやすいように、●●●●を工夫する
(けんごさんの話を元に編集部でまとめ)