2020年に迫った大学入試改革の影響もあり、入試のノウハウのある私立中高一貫校や大学附属校を目指して、中学入試をする子どもが増えています。しかし、中には途中で中学受験をやめてしまう家庭もあります。そこにはどのような理由があるのでしょうか。子どもの気持ちのフォローはどうしたらよいかや高校受験時の注意点などを、塾講師歴30年以上の小澤淳さんに聞きました。
【年齢別特集 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1) 中学受験からの撤退、挫折感を持たせない方法は? ←今回はココ
(2) 受験算数、くじけないのは深く考える習慣がある子
(3) 「数学の庭」を豊かに育てることで学びが深まる
子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4種類のカテゴリー別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。
「やめた」と言っても実は続けていることもある
共働きの場合、子どもが学童クラブを卒所すると同時に入塾させ、受験勉強を始めたという家庭も多いでしょう。ところがある日、受験をやめると言って塾をやめてしまう家庭もあります。小澤さんは塾講師の立場として「塾には、受験をやめると言っていても、実際には別の塾に移っていたり、個別指導や家庭教師に切り替えたりして、受験勉強をしていることは多いです。それは親が諦めきれないからでしょう。それほどまでに中学受験は親がやらせたいものなのです」と話します。
「しかし、中には本当に受験をやめたのだろうというケースもあります」。小澤さんによると、その理由は主に7つに分けられるのだそう。

撤退を悩んでいるなら、目安になる時期の成績を参考に
撤退する子どもはどの学年・時期にも見られますが、撤退するか迷っているときには、目安となる時期がある、と小澤さんは話します。その時期は志望校のレベルに応じて次の3つに分かれます。


次ページから読める内容
- 親からのプレッシャーと子どものストレス
- 小6の春と夏休み明けが撤退するかの判断をする適期
- 受験失敗の思いは中3まで引きずる
- 「○○を選んだ」の内容をよく練って、挫折感を持たせない撤退に
- 親の未練や敗北感を子どもに伝えない
- 受験をするなら子どもに成功体験を持たせる「賢い受験」を
- 高校受験では内申をとれる子にシフト
続きは、日経DUAL有料会員の方がご覧いただけます
-
有料会員限定記事子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える共感ノウハウ記事がぎっしり!毎月の総力特集や連載がスマホで便利に読める共働きマガジンです。
-
おでかけサポートメール平日は時間がないからこそ土日は親子で思い出に残るホンモノ体験を!直前でも参加できるとっておきイベントが満載。メールとともに予約が相次ぐお宝情報を毎週お届けします。
-
共働き応援クーポン生活用品から子育てサービスまで、共働き暮らしに役立つ商品が割引きされるクーポンを多数ご用意。記事に加えて「お得」もゲット!嬉しい優待サービスをご案内します。
-
「教えて!両立の知恵」妊娠から育休、職場復帰、小1の壁対策など専門家ノウハウを伝授。子の年齢やテーマで分類されたQ&Aが約300本読み放題、引き放題。賢い共働き家庭に欠かせない大辞典です。
-
ラクラク保育園検索保育園の細かな施設情報がキーワードや自治体から検索できる使いやすいデータベース。保育園探しを始める共働き夫婦の「保活必勝ツール」です。
-
あなたの街の保育園事情分析入園決定率、認可整備率、園庭保有率など、自治体ごとの保育園事情を深掘り!保活に役立つ情報が満載です。
-
日経DUALラウンジ有料会員限定のオンライン会議室です。質の高いクローズドなコミュニティで情報交換ができます。
-
イベント招待/先行受付専門分野の名物講師によるプレミアムセミナーにご招待したり、優先的にご案内したりします。