2018年7月、日経DUAL編集部に一通のメールが寄せられました。そこには「小学校で体操着の下に肌着の着用禁止というルールがあり困っています。どうにかできないものでしょうか?」という、保護者の切実な悩みが綴られていました。2018年5月には、小5女子児童のママが「小学校の肌着禁止のルール」への疑問をツイッターに投稿して話題となったばかりです。

そこで、日経DUALでは緊急アンケートを実施して保護者の意識調査を行いました。その結果、回答者のお子さんが通う小学校では、およそ4割に「肌着禁止のルール」があることが分かり、「このルールはおかしいと思う」と回答した保護者が、全体の9割に及ぶことが明らかになりました。こうした結果を受け、保護者がとるべき行動とはどのようなものでしょうか? 今回は「保護者ができる学校ルール改善への働きかけ」、また、アンケートで得た「おかしいと感じる学校のルール」における自由回答を「Q&A」形式で詳しくご紹介します!(DUAL特選シリーズ/2018年8月24日収録記事を再掲載します)

小学校の約半数で肌着の着用禁止! 「おかしい」と感じている保護者が9割

 このたび日経DUALでは、働くママ・パパを対象に「体操服の下に肌着(ブラジャーを含む)の着用を禁止するルール」について、ネット調査を実施しました。回答者は50人。お子さんの年齢分布は、小1(32.0%)、次いで小3(22.0%)となっており、比較的低学年の保護者に多くご協力いただきました。

 「体操着の下にブラジャーや肌着の着用を禁止するルールがあるか?」という質問では、「ある」と回答した人が36.0%、「ない」が38.0%、「分からない」が26.0%という結果になりました。


 また、このルールに対する学校側の説明については、「汗で濡れた下着を着たままだと風邪を引くから(66.7%)」が約6割を占めました。「その他(38.9%)」の理由としては、「分からない」「説明がない」「ブラジャーの着用はOK」などとなっています。

 次に、肌着着用禁止のルールが「ある」と回答した人を対象とした「そうした学校側のルールに納得しているか?」という質問では、8割弱の人が「納得していない(77.8%)」と回答しました。また、回答者全員を対象としたルールの是非を問う質問では、約9割の人が「このルールはおかしい(92.0%)」と回答していることが分かりました。


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<次のページからの内容>
● 保護者からの「相談」であれば、クレームにはならない
● 学校のルールを変えやすくする3つのポイント
● 自由回答欄から抜粋「ここが変だよ! 小学校のルール」