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高学年 「ネット漬け」は心配だけど全面禁止は危険

悩ましい、高学年の放課後の過ごし方。親がネットやデジタル機器の利用を制限した結果、就職活動時に差が出ることも。アナログの遊びも楽しんでもらうには


高学年児童の遊びのシーンをのぞいてみると、オンラインゲームや動画視聴など「ネット・デジタル漬け」ともいえる状況です。ある程度は仕方ないのかなと思いつつも、ネットが抱えるリスクや心身面への影響を考えモヤモヤしてしまうかもしれません。『こどもスマホルール』など子どものネット利用に関する著作をもつ兵庫県立大学の竹内和雄さんに、子どものネット・デジタル機器利用の現状や、親としてすべきことを聞きました。

【年齢別記事 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1) 子どもの睡眠不足がもたらす将来リスク 対策は
(2) 高学年 「ネット漬け」は心配だけど全面禁止は危険 ←今回はココ
(3) 徹底解説 「新聞を読む子どもの正答率が高かった」背景

1日4時間以上ネット利用する子は「勉強に自信がない」傾向

 塾に学校の宿題に習い事に……と、高学年の子どもの放課後は忙しい。だからこそ、友達と遊んだり、1人の時間を楽しんだりと、一息つける時間はとても貴重です。けれども、そんな高学年の子どもたちの余暇をのぞいてみると、ゲームをしたりスマホやタブレットで動画を見たりと、「ネット・デジタル漬け」ともいえる状況です。親世代とは時代が違うのだと頭では分かりつつも、どうしても心配になってしまいます。

 「子どものデジタル利用の歴史はまだ浅いため、長期間『ネット・デジタル漬け』になった子どもたちに将来的にどんな影響が出るかが分かるのはまだまだこれからです」と竹内さんは話します。ただ、現時点において既に、1日あたり4時間以上ネットを利用する子どもはそうでない子どもに比べ、『朝食を食べない』『就寝時間が遅い』『よくイライラする』『勉強に自信がない』などの特徴があることが、2021年に大阪府が行った調査で分かっているそうです。

■インターネットの利用が4時間以内の人と4時間以上の人の違い
■インターネットの利用が4時間以内の人と4時間以上の人の違い
※「OSAKAスマホアンケート2021」より(竹内さん提供資料をもとに編集部が作成)

 このような調査結果を見ると、子どもの健やかな成長のためには、やはりネットやデジタル機器利用はできるだけ禁止・制限したほうがいいのかと考えてしまいがちですが、「ゼロに近づけるのは、現実的ではない」と竹内さんは言います。

 「2020年ごろまでは、子どものネット対策は『禁止・制限』が主流でした。けれども国が打ち出したGIGAスクール構想により、『デジタル機器の1人1台』が実現し、学校の授業の場でもネットやデジタル機器の利用は欠かせないものになっています。また、自分の家だけ禁止していたとしても、友達がスマホを持ち始めたら持たさざるを得なくなる場合もあるでしょう」

 また、大学教員である竹内さんは、「親にネットやデジタル機器の利用を制限されたために、成長してから苦労している学生を多く見てきた」と言います。どういうことなのでしょうか。

■この記事で分かること
・ネットやデジタル機器の利用を制限した結果、就職活動時に差が出ることも
・高学年のネット・デジタル機器利用、“0”と“100”」、どちらかに偏るのもNG
・子どものネット・デジタル機器利用に関する親子の話し合いは、高学年が踏ん張りどころ
・家庭でのスマホルール作りで、最も大切なことは
・高学年にもアナログ遊びに親しんでもらいたい。誘導するコツは

次ページから読める内容

  • ネット・デジタル機器利用の制限で、成長してから困ることも
  • アナログな遊びに誘うには

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