小学校高学年から中学生にかけては、子どもから大人へと体が成長する時期。バストも急激に変化していきます。小4から中3までの女児や女生徒、保護者、養護教諭を対象に行うワコールの無料セミナーで講師を務める増田亜紀子さんに、ブラジャーの選び方や、気になる疑問について答えてもらいました。

【年齢別特集 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1) 小学生もストレスは例年以上 短縮夏休みどう過ごす
(2) 進む学校のICT化 高学年が家庭で取り組むべきは
(3) トゲトゲの第二次反抗期 子との向き合い方と心構え
(4) ファーストブラ つけるタイミングと親の関わり方←今回はココ

体形変化は昔よりも早め 親の知識もアップデート

 「そろそろブラジャーが欲しいけれど、お母さんにどう伝えればいいか分からない」「クラスの友達がつけ始めたから、私もつけたほうがいいのかな」。小学校高学年となると、女の子はそんなバストに関する悩みを抱えがちです。

 親世代が子どもの頃は、ブラは中学生からというイメージがあったかもしれませんが、今は初めてつける時期は「小学校5年生」(27%)が1位で、「小学校4年生までに」(17%)、「小学校6年生」(16%)というワコールのアンケート結果があります。過半数以上が小学生のときにブラジャーデビューしているのです。

 「最近の子どもは昔の子どもに比べると発育が良い」といわれますが、データでもそれは裏付けられます。下の図は「既潮率(初潮を迎えている割合)」と「バストのふくらみの状況」を年齢別に示したグラフです。

 1980年と2014年を比較すると、12歳で既に初潮を迎えている子の割合は約20%から約50%に、11歳でバストのふくらみが見られる子の割合は約45%から約75%に増えています。親世代と比べてバストの変化が早く起きていることが分かります。

資料提供/ワコール人間科学研究所
資料提供/ワコール人間科学研究所

 バストの成長は初潮の時期と深く関わっており、そのタイミングには1年ほどズレがあります。初潮が来たときには、すでに胸の変化が始まっているのです

 「個人差はありますが、お子さんが10歳を過ぎたあたりから気をつけて見てあげれば、バストの変化を見逃さずにファーストブラを用意してあげられます」と増田さんは話します。

 初潮を挟んだ前後4年間でバストは成長するそうです。「うちの子はまだ小学生だからブラは早い」ではなく、親も知識をアップデートしましょう。