【前編】では、小学生におすすめのヨガの基本9ポーズをお伝えしましたが、今回は、さらにレベルアップした応用編。基本のポーズをマスターし、もっと効果を感じたい子どもにおすすめのポーズを、【前編】に引き続き、ヨガインストラクターの平地紘子さんに教えてもらいました。

【年齢別特集 小学校高学年ママ・パパ向け】
(1) スポーツ&勉強頑張る小学生おすすめヨガ 動画も!
(2)  動画付き 現代っ子の背骨や腰を強くするヨガ5選 ←今回はココ
(3) 子の将来の夢・職業どう応援する?親の姿勢と考え方
(4) 共働きの強みが生かせる 親子で作る「夢マップ」 

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

イス生活の弊害 現代っ子は股関節や脚裏全体、背骨が特に弱っている

 「スポーツをしている最中だけでなく、普段の生活においてもうまく体が使えていないと痛みが出やすくなります」と、平地さんは話します。

 「大人もそうですが、特に現代の子どもは、うまく体が使えていません。イスが主流の生活になっているので、しゃがんでかかとを着けて座ったり、そのままバランスを取ったりすることができない子が多いんです。体の部位で言うと、股関節や太もも、ふくらはぎからもも裏にかけての脚裏全体、背骨が特に弱っています。

 普段の生活でもスポーツをするときでも、その弱った部位以外の使いやすい部分を無意識に使ってしまうので、その負担が腰やひざ、首の痛みとして現れます。例えば、股関と太ももを使うべき動きを、腰を使うことでカバーしてしまっている子が多いですね。それが腰を痛めたり、けがに発展したりしてしまう原因になることもあります」

 今回お伝えする応用編では、そんな現代っ子のウィークポイントを強化するポーズを5つ教えてもらいました。【前編】のように一連の流れでやる必要はありません。わが子が弱いと思う部位を強化するポーズをピックアップし、毎朝行う基本9ポーズに加えてやってみましょう。

【ウィークポイントになりやすい体の部位】

●股関節
●太もも
●脚裏全体(ふくらはぎからもも裏にかけて)
●背骨

 【前編】でお伝えした「体は真っすぐ垂直に/呼吸は止めない/おなかに力を入れない/軽くほほえみながら取り組む」というヨガの基本心得は、応用ポーズにおいても忘れずに。それでは、個別のポーズの説明をしていきます。

<次のページからの内容>

● 段差を利用し、脚裏全体をしっかり伸ばす
● ももの前側を伸ばせば、むくみも取れて全身スッキリ!
● 体で重要な5ポイント全部に効く!万能スクワット
● ヨガの時間を良質な親子のコミュニケーションの時間に