都会暮らしの現代っ子は、体を思いっきり動かす機会に恵まれていません。その結果、運動不足になりがちで、体も上手に使えないから、サッカーやバレエ、テニスといったスポーツ系の習い事やクラブ活動に取り組んでもケガしやすく、なかなか上達しない、といった負のサイクルに陥りがちです。 そこで、子どもの身体の柔軟性を高め、健全な発育を促すストレッチを、2人の小学生のママでヨガインストラクターの平地紘子さんに教えていただきました。「気持ちをシャキッとさせて脳を活性化させる効果も高いので、スポーツ少年・少女だけでなく、勉強を頑張るすべてのお子さんはぜひ毎朝の習慣にしていただきたい」と平地さんは言います。3ページ目に、一連の動きを無声動画でも紹介。細かな動きを確認するのにぜひお役立てください。

【年齢別特集 小学校高学年ママ・パパ向け】
(1) スポーツ&勉強頑張る小学生おすすめヨガ 動画も!←今回はココ
(2) 動画付き 現代っ子の背骨や腰を強くするヨガ5選
(3) 子の将来の夢・職業どう応援する?親の姿勢と考え方
(4) 共働きの強みが生かせる 親子で作る「夢マップ」 

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

面白いポーズで楽しく取り組める 猫背も改善!

 「小学生がヨガ!?」と思う方もいるかもしれません。ヨガは何となく大人がやるものというイメージがあるかもしれませんが、ヨガの動きは、学校の体育の授業でやるような一般的な体操とは異なり、子どもにとって面白いポーズも多いため、実は子どもが新鮮な気持で楽しく取り組める健康法と言えます。

 「体作りはもちろん、中学受験の勉強などで根を詰めているときにはリラックスにもなりますし、脳も活性化するので、学校の授業もよりはかどるはずです。また、続けることで姿勢改善にもなりますよ」と、ヨガインストラクターとして活躍中の平地紘子さんは言います。

 そこで、平地さんに、毎日の習慣にしやすい基本の9ポーズを教えていただきました。本記事で写真と動画のモデルを務めてくれたのは、平地さんのヨガレッスンに週1回通っているという小学5年生のはなちゃん。「はなちゃんがヨガを始めたばかりの1年半前は、背中が丸く少し猫背気味だったのですが、今では歩き姿も座り姿もきれいになりました」と平地さんもその効果に驚いているといいます。

 「ヨガをすると、体がすっきりするから続けています」と話すはなちゃん。いまでは、背骨を一つひとつ動かせるほど、体を自由自在に使えるようになりました。その大人顔負けの見事な身体の動かし方は、3ページで紹介する動画で、ぜひご確認ください。

はなちゃん得意のポーズはウシュトラアーサナ。「背骨がしなやかで股関節と前ももがしっかり使えていないとこんなにきれいなポーズは作れません」(平地さん)
はなちゃん得意のポーズはウシュトラアーサナ。「背骨がしなやかで股関節と前ももがしっかり使えていないとこんなにきれいなポーズは作れません」(平地さん)

 まずは、ヨガを取り組むにあたっての大事な4つのポイントを、平地さんに解説していただきます。

<次のページからの内容>

● ヨガのポーズを行う上での4つの基本心得
● 「軽く微笑みながら行う」のが大事な理由とは?
● 細かな動きは無声動画でチェック!
● 早朝に行えば脳が活性化し、1日元気に過ごせる!