上級生になると、いよいよ卒業後の進学先選びもリアルな課題になってきます。中学受験をするかしないかの最終決断で迷っているという親子もいるのではないでしょうか。長年、公立中に通う子どもの受験指導にあたり、勉強法についての著書もある教育デザインラボ代表理事の石田勝紀さんに、公立中に向いている子どものタイプや、小学校の間に家庭でしておきたいことを聞きました。

【年齢別特集 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1) 子どもの思春期 どうしたら冷静に向き合える?
(2) 公立中の進学に備え、小学校のうちにできること ←今回はココ
(3) 知っておきたい 公立中で内申対策ができる勉強法

遅咲きの子は中学時代に学力を伸ばそう。小学校では伸び伸びと

 わが子が公立中に向いているかどうか。これは親が一番気になるところでしょう。

 石田さんは、子どものタイプが早咲きか遅咲きかが一つの判断材料になるでしょうと話します。「早咲きは、考えることが好きで知的好奇心が強いタイプ。小学校の段階で勉強のスイッチが入っていて、教科書や参考書があれば、自律的に勉強が進められる子です。小学校の授業レベルでは、退屈と感じているので、塾に通わせると中学受験の勉強に意欲的に取り組みます。

 一方、今はあまり勉強に興味を示さない子は遅咲きです。遅咲きの子は、中学入学後にじわじわと知的好奇心が広がっていき、高校受験期の14~15歳くらいで花開くタイプ。それなのに、中学受験でハイレベルな学校を目指してしまうと、親子で自己肯定感をなくす危険があります。小学校の段階では、遊びやスポーツを目いっぱい楽しみ、得意なことに自信をつけさせてあげるとよいでしょう

 公立中に合うかどうか、もう一つの見極めポイントが、体育や音楽、図工などの実技科目が得意かどうかです。公立高校受験の合否で大きな要素を占める内申点には、これらの実技科目の評定も加算されるからです。

 石田さんは「国語や数学などの5教科は、正しい勉強法を行えば、評定を上げやすいですが、体育や音楽の実技が苦手な場合、得意にするのはなかなか難しいです。例えば、音楽で演奏や歌唱の点数が悪いと、筆記テストで良い点を取ったとしても、高評定を取りにくくなります。そのため、実技科目が苦手な子は、内申点で苦労するかもしれません。反対に、体育や音楽、図工が得意な子どもは、高い内申点が取りやすく、公立校受験で有利といえるでしょう」と話します。

 公立中進学を予定している場合、下記のようなことを小学校でやっておくとよいそうです。次ページから詳しく解説していきましょう。

次ページから読める内容

  • 得意なことを伸ばすと苦手なことも伸びてくる
  • 変化が大きい中学生活。乗り越えるため親が手伝うこと
  • 考える力、抽象化する力を今のうちに高めておこう

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