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「スクールカースト 」 子が自己を肯定して生きるには

教師が「上位層 」に学級運営をアウトソーシングしているケースも。「下位層」の親ができることは


高学年にもなると子どもたち自身も教室内のなんとなくの序列、「スクールカースト」の存在に気付きます。そんなときに、親は何かアドバイスができるのでしょうか。「スクールカースト」の研究に取り組む、北海道教育大学旭川校講師の水野君平さんに聞きました。

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(2) 「スクールカースト 」 子が自己を肯定して生きるには ←今回はココ

「スクールカースト」は見えないヒエラルキー

 明るく元気でクラスの中心的な存在の子たち、地味で目立たない子たち、そのどちらにも属さない子たち……というように、子どもたちは集団の中でいくつかのグループを形成します。低学年のときには子どもたち自身が意識をしなかったとしても、高学年になってくると「自分はなんとなくこのグループに属している」、周りからは「陽キャ」あるいは「陰キャ」と見られている、といったようなことが自分でも分かってくるもの。

 グループの分類基準は性格や気質、容姿、勉強ができるかどうかなどさまざまですが、そのグループ間が対等なのではなく、見えない上下関係、つまり階層が存在することが親にとっては不安でしょう。自身の地位が変わりにくく、「上位」のグループに属する子が「下位」のグループの子を軽んじる傾向があることから、この階層はインドの身分制度のカースト制になぞらえて「スクールカースト」と呼ばれます。

 「スクールカースト」に詳しい水野君平さんはこう説明します。「学校という集団生活の場には、グループごとに見えない序列が存在し、所属するグループのランクが個人の学校生活にも少なからず影響することが多いといわれています。こうした友人グループ間の格差を『スクールカースト』と呼びます。

 『スクールカースト』の概念自体は、近年新たに生まれたというよりも現代の子どもたちの親世代のころから、子ども同士のなんとなくの共通認識として存在していた可能性も考えられます。しかし、学校内やクラス内のヒエラルキーを表す言葉として『スクールカースト』という言葉が書籍で使われたのは、教育評論家の森口朗氏の著書『いじめの構造』(新潮社)が最初だといわれています」

 水野さんは、個人のステータスよりもグループとしてのステータスにフォーカスをして、現代の「スクールカースト」について研究を進めています。

 「現代の『スクールカースト』は、インターネットやスマホの普及に伴い、ネットいじめの特徴と同じように、『クラスLINE』などによって、放課後や土日もその序列から逃れにくく、場合によっては24時間縛られてしまう可能性があります。このことが昔との違いかもしれません」(水野さん)

 学校という閉鎖空間でこの「スクールカースト」に向き合わざるを得ない子どもたちに、親ができるアドバイスはあるのでしょうか

次ページから読める内容

  • 上下関係を発端とする影響にこそ目を向けるべき
  • 「子どもが何を感じ、どうしたいのか」

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