小学校高学年になると、友達関係にも変化が出てきて、子どもが戸惑い、悩むことが増えてきます。もしもわが子がいじめられていたら、親はどうすればいいのでしょう。先生に相談する方法、先生や学校が早急かつ適切に動いてもらえなかったらどうすればいいのか、専門家の方々に聞きました。

【年齢別特集 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1)高学年 新学期のいじめ・仲間外れ、早めに対応を
(2)わが子がいじめに遭ったら 学校や先生との関係 ←今回はココ
(3)大手・小規模・個別 中学受験、塾はどれがいい?
(4)大手塾が合わないとき いつまでに転塾を判断する?

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

少しでも気になることがあれば、面談を待たずに先生にアポイントをとる

 「込み入った話や大切なことは、事前に連絡帳や手紙で伝えておくとスムーズ」と話すのは、子育て本著者であり、学習塾経営者として多くの保護者や子どもたちと接してきた立石美津子さん。

 「先生も急に不満や悩みを打ち明けられても、即座に対処できません。事前に伝えておくことで、先生も気にかけて見てくれ、個人面談の機会に心配事のフィードバックをしてもらえたり、効率的に悩みの相談ができます」

 また、個人面談の日に話そうと思っていても、通常面談は短時間だったり、2学期に行われたりする学校もあります。

 「気になることがあれば、放置しないで『時間を作ってください』と、あらかじめ先生にアポイントをとり、話をする機会を設けてもらいましょう。そう言われて時間を作らない先生はいません。ここで気を付けたいのは、“きちんとした”印象を持ってもらうため、普段着で出掛けないで身だしなみを整えておくこと。言葉以外の印象は大切です」

<次のページからの内容>
● 先生が親の話を聞いてくれるか、具体的な対応を提示してくれるか
● 金八先生のようなタイプはNG?
● 教育委員会に話すのは効果がある?
● いじめっ子を訴えたり、転校させることは可能か。弁護士に聞く