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中学生活になじめない「中1ギャップ」どう防ぐ?

小学校から中学校への環境変化に親が「目」をかけ、「気」にかけること


小学校から中学校への進学に当たって、多くの子どもが直面する「中1ギャップ」。生活や学習内容の変化に戸惑い、適応できない状態を指す言葉です。うまく立ち振る舞えないことがストレスになり、学力低下や行き渋りにつながることも少なくありません。新中学1年生の不安を解消するため親ができることについて、『中学校ってどんなとこ?』(世界文化社)を監修した筑波大学附属中学校副校長・升野伸子さんに教えてもらいました。

【年齢別記事 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1) 中学生活になじめない「中1ギャップ」どう防ぐ? ←今回はココ
(2) だらだら勉強より「15分集中」 集中力の鍛え方
(3) 「努力が足りないのにとりあえず褒める」弊害は

「相手を知る」ことがギャップを防ぐ鍵

 東京都の「平成22年度中学校第1学年の生徒の適応状況調査」によれば、約8割の新中学1年生が「中学校入学前に不安があった」と回答しています。勉強、部活、先輩との人間関係……。子どもたちが抱える不安の内容はさまざまですが、その多くは「中学校生活」の想像がつかないことから生まれていると考えられます。

 升野さんは「小学校生活は6年と長いので、子どもも親もすっかり『小学校のやり方』になじんでしまっています。中学校への進学前に『中学校のやり方』を知り、小学校との違いを踏まえて考え方をブラッシュアップしておくことが、中1ギャップを防ぐ最善の方法だといえるでしょう」とアドバイスをします。

 ここで、小学校と中学校の違いを紹介します。

<小学校と中学校の違い>

・学校や教師との関係:子どもからすると、担任はいても教科ごとに先生が替わるシステムに。親からすると、小学校に比べて授業参観やPTA活動などが減り、連絡帳などもないため、親が関わる余地が減る

・学習の内容や進め方の違い:小学校よりも進みが速く内容も難しくなる

・部活動の存在:小学校のクラブ活動よりも縦割り。部活によっては対外試合も

 なかでも、学校や教師との関係は、子どもだけでなく親もギャップを感じがち。小学校までは連絡帳などを通して学校と家庭が密に連絡を取り合い、子どもの状態を常に共有するのが一般的ですが、中学校になるとそうした習慣はないことがほとんどです。学校や教師とぐっと距離が空いたように感じられ、「子どもの様子が心配だけど、どうすればいいの?」「小学校のときは気軽に先生とやりとりできたのに……」と、やきもきする親も多いでしょう。しかし、こうした学校とのすれ違いが生む不安やモヤモヤも、「そもそも中学校はそういうところ」だと事前に分かっていれば防ぐことができます。

 「小学校と中学校は別の場所です。中学校は小学校の延長ではないことを認識し、中学校的な考え方に慣れていくことが親子ともに大事です

 では、親はどのように介入するのが望ましいのでしょうか。

次ページから読める内容

  • 基本的なアドバイスをしたら、子どもの手を離そう
  • 授業、部活、友達づくりに親はどう寄り添う?
  • 保護者同士が対面で接する機会を大切に

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升野 伸子 筑波大学附属中学校 副校長
升野 伸子 東京大学経済学部卒業、お茶の水女子大学修了。専門は公民科教育・ジェンダー論。大妻中学高等学校教諭を経て現職。共著に『女性の視点でつくる社会科授業』(学文社)、『入門 社会・地理・公民科教育――確かな実践力を身に付ける』(梓出版)、『生徒が夢中になるアクティブ・ラーニング&導入ネタ80』(明治図書出版)など多数。監修『中学校ってどんなとこ? 楽しい中学生活のヒント大全』(世界文化社)

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