2020年度から、小学校5~6年生の「英語」が教科になります。いったいどの程度の英語を学ぶのか、よく分からないという親も少なくないでしょう。小学校教員を対象に研修を行ってきたイーオン法人事業本部学校教育課専任講師に、具体的な学習内容や想定される授業などを聞きました。

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小学校で学ぶ英単語600~700語って本当?

 「5~6年生で学ぶ英語は、30~40代の親世代がイメージする英語の授業とは全く違うと考えたほうがいいと思います」。神奈川県川崎市などの市町村で小学校教員を対象に研修を行ってきた、イーオン法人事業本部学校教育課専任講師の窪田遼さんはこう言います。

 2年間の移行期間を経て、2020年度から新学習指導要領が全面実施され、5~6年生の外国語(英語)が教科になります。それに伴い、これまで5~6年生が対象だった外国語活動は3~4年生を対象に行われるようになります。5~6年生の英語は70単位時間(週に2回程度)、3~4年生の外国語活動は35単位時間(週に1回程度)とされています

 外国語活動は歌やゲームが中心でしたが、新しく教科として導入される5~6年生の英語では、どのような授業が行われるのでしょうか。

 「中学校の授業の前倒しと思う人が多いのですが、そうではありません。これまでの外国語活動と、中学校の英語とのギャップを埋めて、スムーズにつなげるための『新しい内容』とイメージすれば理解しやすいと思います。歌やゲームは準備活動的に取り入れられることはありますが、単元ごとに学ぶべき言語活動の目的が明確になっています」

 教科なので、検定教科書も使われます。「小学校で学ぶ英単語は600~700語とされています」と窪田さん。え、そんなに?と思った人も少なくないでしょう。次のページから詳しく説明していきます。

「小学校5~6年生の英語」親のよくある疑問  Q 英単語600~700語も覚えるの?  Q 英作文はするの? Q 文法も勉強するの?  Q 先生の英語力は?  Q 成績はどのようにつくの? Q 卒業までに求められる英語力は?  →解説は次ページから