ママ友は昔からの友達とは違い、「子ども」しか共通項がないために価値観が違ったり、近所に住んでいることも多いだけに距離の取り方が難しかったりする場合もあります。どうすればトラブルを防げるのか、心理カウンセラー&マナーコンサルタントであり、子育て中の親に向けた心理学理論講座を行っているJ’s Room代表の山口淳子さんに聞きました。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1)ママ友がときどき、しんどい…上手な距離の取り方は ←今回はココ
(2)言わないと動かない子「自分ごと化」促す4つのポイント
(3)灘・京大出身落語家が語る低学年からの古典のすすめ

ママ友との付き合いは子どものため? それとも自分のため?

 同じ年ごろの子どもを持ち、ざっくばらんに子育てトークができるママ友。同じ成長過程の悩みを相談したり、子ども同士も仲良くなったりとメリットもありますが、一方で「やたら連絡が来る」「忙しいので、ほどほどの付き合いにしたい」「コロナ下のランチ会や飲み会は断りたい」という人もいるのではないでしょうか。

 そうした悩みに対し、自身も3人の女の子を育てた心理カウンセラー&マナーコンサルタントの山口淳子さんは、「そもそも何のためのママ友付き合いなのかを考えましょう」と言います。

 「自分がそのママ友と話したい、一緒にいると楽しい、という『自分のための付き合い』なら苦にはならないはず。付き合いが苦痛だということは、『ママ友付き合いを断ると、子どもが友達同士で孤立してしまわないか不安だから』『学校や友達同士でいるときのわが子の様子を知りたいから』といった理由で無理をしているのではないでしょうか。ストレスを感じているなら、適度な距離を置くことも必要です」

 それでは、ありがちなママ友関係の悩みと具体的な対処法を見ていきましょう。

■こんな悩みにはどう対処?
・ママ友の誘いを断ってばかりだと、子どもが仲間はずれにならないか心配
・ママ友とは距離を置きたいけど、子どもが学校でどう過ごしているのか知りたい
・忙しくて無理…そんなときの断り方は?
・コロナ下に誘われたら、どうする?
(次ページ以降で詳しく解説)