共働き家庭にとってリビングは家族の集合場所。くつろいだり、食事をしたり、話をしたり、様々な役割がある場です。小学校に入り、宿題や家庭学習をリビングでしているという子も多いでしょう。しかし、住み始めたときに設置した明かりは学習に適していますか? そこで、学習に適した照明について聞いてみました。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) リビング学習の注意点 正しい姿勢で座るには?
(2) 小学生の家庭学習 リビングの光と照明の位置に注意 ←今回はココ
(3) お年玉、投資派・預金派それぞれのマネー教育
(4) 低学年は7割がお小遣い制 カレンダーで管理を学ぼう

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

シーリングライトは表示より1ランク上の部屋用を選ぼう

 「文字の見え方は明るさによって変わりますから、リビング学習では、明るさはとても大切です。しかし、最近は、四隅をダウンライトで照らし間接照明を置くような『一室多灯』の照明を取り入れる住まいが増えています。一室多灯はインテリア性が高く、くつろぎ感や洗練された雰囲気のある照明法です。しかし、部屋を煌々と照らす照明法ではありませんので、これだけでは学習をするのには適していないと言えるでしょう」。こう話すのは、パナソニック エナジー&ライフソリューション商品部ライティング商品課の山中さんです。このような照明にしている場合、シーリングライトを設置できる環境であれば、学習に適したシーリングライトをつけるのが一つの解決法だそうです。

 店頭やカタログでシーリングライトを見ると、「~8畳」「~10畳」など広さの目安が明記されています。山中さんによると、リビング学習をするのであれば、1ランク上の広さ向きのものが良いのだそう。「LEDライトが最も明るいのは光源の真下です。シーリングライトでは光を拡散する工夫をしていますが、それでも部屋の隅は中央よりも暗くなりがちな特徴があります。1ランク上の明るさのものにしておいたほうがよいでしょう」

 LED時代に入り、照明器具は劇的に変化しています。シーリングライトも、リビング学習に適した光を搭載していたり、くつろぎの時間に適した温かみのある光に切り替えられるなど様々なシーンに対応できるようになっています。また、天井を照らして空間を広く見せたり、部分的に照らす切り替えができる機種もあります。シーリングライトは工事なしで交換ができるので、入学や進級を機に、検討してみるのもよさそうです。

勉強するには明るさが不足している場合はデスクスタンドで補う

 「シーリングライトがあっても学習する場所の真上についていない場合や、現在使用中のシーリングライトでは明るさが不足している場合は、デスクスタンドで明るさを補う必要があります」と山中さん。「デスクスタンドはコード式なので必要に応じて持ち運びが手軽。ダイニングやリビングなど、場所の移動も簡単です」

 デスクスタンドはどのように置くのが良いのでしょうか。

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<次のページからの内容>
● デスクスタンドの置き方
● 幼児用は卒業し、明るさ、使いやすさにこだわったものを選ぼう
● デスクスタンドの選び方ポイント
● 教科書、辞書が読みやすい光も開発されている
● 明るい環境で勉強したほうが記憶に残りやすい