子どもたちの素朴な『なんで?』『どうして?』という質問。時に大人も即答できないような本質的な質問にドキッとさせられることはないでしょうか? そんな答えに窮する質問をされた際、どのように向き合えばよいのでしょう? 立教大学文学部教授で子どもの哲学対話活動に取り組む河野哲也さんに話を聞きました。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 親も知りたい 必須のデータサイエンスは小学生から
(2) 目標は「使える算数」 PPDACで問題解決力を伸ばす
(3) 思考力深まる哲学対話、親子で実践する4つのコツ ←今回はココ
(4) 「将来の夢」実現のために低学年親ができることは

答えようのない子どもの「なんで?」をチャンスに

 低学年の子どもたちの興味や関心は日々広がり、さまざまなことに関心を持つようになります。中には「○○ちゃんの家は広いけど、お金持ちなの?」などといったお金に関するようなことから「なんで学校に行かなくてはいけないの?」まで、親としてどう回答すればよいか困ってしまうような疑問もあるかもしれません。こうした子どもの疑問に対して、親はどのように向き合えばよいのでしょうか?

 「『家が大きいとお金持ちなの?』については、突き詰めると『お金ってなんだろう?』ということになると思います。お金に関する疑問も『なぜ学校に行かないといけないの?』も、『それは○○だからだよ』とすぐに答えを出せない問い、つまり哲学的な問いですよね。

 いずれも明確な答えを出すことは困難ですが、これをチャンスに親子で『つまりどういうことなのか?』をぜひ深めてみてください」と話すのは哲学に詳しい、立教大学教授の河野哲也さんです。

 河野さんによると、哲学的な問いを深めていくためには「対話」が有効だそう。

 「学校や公民館などに呼ばれて子どもたちと哲学対話を行う機会があります。『どうして?』『なんで?』という素直な好奇心を軸に進めていく哲学対話を通じて、子どもたちは分析力、思考力などを身に付けていくことができます」

 対話によって身に付けていく力はこれからの時代を生きる子どもたちにとってだけでなく、子育てをしていく親にとっても必要な力だと河野さん。次のページから、低学年の親子の哲学対話の進め方や、哲学対話が育む力について河野さんに詳しく聞いていきます。

次ページから読める内容

  • 身に付けたい、探求する姿勢
  • ベストは複数人で行うこと
  • 子どもが忖度(そんたく)したら失敗
  • 社会に対し負の力を発揮する大人にならないために
  • 哲学対話でなくなるいじめや同調圧

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