「起きないと遅刻するよ」「寒いから上着を着ていきなさい」「宿題したの?」……。子育て中の家庭でよく耳にする言葉ですが、こうした言葉がけは、どこまでが適切で、どこからが過保護・過干渉になるのでしょう。過保護・過干渉にならないために親が気をつけるべきこととは?上編「低学年の親が陥りやすい過保護、忙しい親は要注意」と下編(今回)の2本立てでお届けします。
【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 【上編】低学年の親が陥りやすい過保護、忙しい親は要注意
(2) 【下編】脱・過保護 子に任せるタイミング知る3つのステップ ←今回はココ
(3) ケンカ、席替え…学校生活への親の口出しどこまで?
(4) 子どもの筆圧低下 問題点と解決のヒント
徐々に手を引いていくことを意識する
「保護」「干渉」と「過保護」「過干渉」の間の線引きや、過保護と過干渉の違いについて紹介した上編「低学年の親が陥りやすい過保護、忙しい親は要注意」に続き、下編の今回は、親が過保護にならないためには、子どもにどのように接していけばよいかについてお伝えします。
臨床心理士で、学校心理士スーパーバイザーとして学校現場で親子や教師の相談に応じている東海大学教授の芳川玲子さんは、「『子どものために何かをしてあげなくてはいけない』という考え方から変えていく必要がある」と話します。
「子育てで意識すべきは、徐々に手を引いていくことです」と芳川さん。生まれたばかりの頃に、親がすべてやってあげていたのを、最終的には親の手助けをゼロにして、子ども自身が自分で考えできるようにすることが、自立であり子育てのゴール。親は「子に何をしてあげられるか」ではなく、「何を任せられるか」という視点を持つことが大事なのだそうです。

徐々に手を引いていくには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。次ページから詳しく聞いていきます。
次ページから読める内容
- 8割をしたら、あとの2割は子に任せる
- 小学生になったからといって、できるようになるわけではない
- 子の内面の成長を把握するために何ができる?
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