子どもが小学校に上がり、周囲からは「子育てはずいぶん楽になったのでは」と思われているものの、実際のところ、全然楽になっておらず、ますますつらいと感じるママもいます。その大きな原因が、「もう小学生なのだから、勉強もサポートしなければいけないし、子どもを自立させなければならない。まだまだ私が頑張らなくては」などと、新たな課題を設定し、使命感を持って、1人で頑張ってしまっていることが挙げられるようです。こんな、真面目で頑張りすぎるママが毎日を生きやすくなるには、どうしたらいいのでしょうか。すぐできるマインドセットの方法を、武庫川女子大学教授の倉石哲也さんに聞きました。

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孤軍奮闘は今すぐやめよう

 もう未就学児ではないのに、いまだに子育てが楽にならない……と悩んでいませんか。小学校に上がっても、しつけや習い事・塾の送迎、学校の勉強のサポートなど、親の負担は小さくなく、内容も高度化していきます。「ここで手を抜くと子どもがちゃんと育たないのでは」「子どもの将来に影響が出るのでは」と、子どもが未就学児だったころ以上に頑張り、疲れ切っている人もいるのではないでしょうか。武庫川女子大学教授の倉石哲也さんは「一番良くないのは、あれもこれもと自分で抱え込み、孤軍奮闘することです」と言います。

 「日本では自己責任論が強すぎ、親が何でも自分でうまくやらなければいけない、失敗したら自分のせい、と思ってしまうことも原因ではないかと思います。そんな呪縛から逃れるために、一度肩の荷を下ろしてはどうでしょうか」

 でも、その肩の荷の下ろし方が分からない……という場合、いったいどうすればいいのでしょうか。そんな悩める低学年の子を持つママを楽にするマインドセットを紹介します。

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