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叱られたとき 子は脳機能が低下し学ぶ力を失う

「叱らない子育て」が難しいのは、「叱る」行為には依存性があるから。親が「叱る」を手放し、子どもの学びを促すには?


なるべく叱りたくないと思っているのに、一向に動かないわが子にしびれを切らし、つい声を荒らげてしまう。身に覚えのある人は少なくないようです。なぜ親は子どもを叱ってしまうのでしょう。また、「公共の場で迷惑をかけないように、親は子どもをしっかり管理すべきだ」といった声に代表されるように、社会には「叱る」を推奨するような風潮もあります。どうすれば「叱らない子育て」が可能なのでしょうか。臨床心理士の村中直人さんに聞きました。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 「叱る」は子の脳機能を低下させ、思考力を奪う ←今回はココ
(2) 勉強に興味示さない低学年に不足しているものは
(3) 生意気な口をきく→叱る、の負のループが招くものは
(4) 脳科学者ママが解説「低学年からスマホ漬け」弊害は

「叱る」には効果があるの?

 「そろそろごはんだから、テーブルを片付けてね」。優しく子どもに声かけしても気のない返事しか返ってこず、一向に動かないわが子にしびれを切らし、つい「早くやりなさい!」と大きな声を出してしまう……。

 自分では叱らないようにしたいと思いながら、子どもの行動にカチンときて、声を荒らげてしまうことは、誰しも経験があるのではないでしょうか。また、自分は叱りたくなくても、公共の場などで「親が子どもをしっかり管理すべきだ」という圧力を感じたり、「甘やかすと子どもは打たれ弱くなる」と言われたりと、「叱る」行為をむしろ推奨するような風潮もあります。

 いったい、子育てにおいて「叱る」は必要なのでしょうか。子どもを叱りたくないと考える親が「叱らない子育て」をするにはどうすればいいのでしょうか。

 この問いに対し、村中さんは次のように話します。

 「『叱らない子育て』が可能かどうか悩むということは、『叱ることには一定の効果がある』と感じているということですよね。叱ることで、子どもを正しい状態に導くことができるけれど、叱ることには何らかの副作用がありそうだからやめたほうがいい。そう考えているのだと思います。けれども、叱ることで子どもを正しく導くことができるというのは、思い込みです。子育てにおいて叱ることは、少なくとも子どもの学びや成長を促進したいのであれば、まったく意味のない行為です」

 「叱ることには意味がない」とはどういうことなのでしょうか。また、どうすれば親は子どもを叱らずにすむのでしょうか。村中さんに聞きました。

つい声を荒らげてしまい、後悔することも
つい声を荒らげてしまい、後悔することも
この記事で分かること
・叱られると脳の活動が低下する?
・叱る行為を手放すために必要なのは「親の予測力」
・危機を回避するための叱責は、時として必要
・子の学びを促すのは「自分で決める」力

次ページから読める内容

  • 「叱られる」は「攻撃を受けている」と同じ
  • 目指すは「気がついたら叱っていない」状態
  • 自己決定力は訓練しないと身に付かない

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