春に行われることが増えた小学校の運動会ですが、秋開催の場合、そろそろ…という時期ではないでしょうか。また学校以外でも魅力的なスポーツイベントが多い時期でもあり、子どもたちには様々な競技に楽しく挑戦してもらいたいですよね。

 そのためにも子どもには自信を持たせてあげたい。特に小学校に入ってから体育が苦手、かけっこが苦手になってしまったという子には、苦手意識をなくしていってあげたいもの。

 指導歴22年で、小学生のスポーツ事情にも詳しいこども体育教育専門家の野村朋子さんに運動が苦手な子への処方箋を、そして、為末大さんが代表を務めるかけっこスクール「TRAC」のコーチを務める大西正裕さんに楽しみながら足が速くなる練習法をお聞きしました。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 体育の苦手意識を払拭! 楽しみながら足が速くなる ←今回はココ
(2) 専門塾に学ぶ、体育が苦手な子に教えるノウハウ
(3) 家事のBPRで子どもと過ごす時間はもっと増やせる
(4) 正しい目的&KPI設定で「比べない子育て」可能に

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

できるところまでやってみる

 運動が得意な子と苦手な子の間には、どんな違いがあるのでしょう。

 幼児から小学生、中高生を中心にスポーツを指導する「ナチュラルキッズスマイル」主宰の野村朋子さんによれば、「低学年で体育が嫌いな子は、知らず知らずのうちに自分は運動が苦手と思い込んでいます」と言います。

 思い込みの要因は周囲の大人による言葉。「あの子のほうが足が速いね」とか、「あなたはボールが苦手だね」など、言った本人は何気なく口にしたことでも、それを聞いた子どもは「自分は苦手なんだ」という気持ちに染まってしまっているのだそう。

 「苦手と思い込んでいるので、『どうせやっても駄目だ』とすぐに諦めてしまいますが、実際は苦手なのではなく、できるところまでやったことがないだけです」(野村さん)

 こうした子どもは、ちょっと試しただけでやめてしまったり、直前までできていたのに諦めてしまったりしたために、できないと思っているもの。でも公立小学校の体育は、楽しく体を動かすことが根本にあるので、反復練習をすればほとんどの子どもができる内容だと野村さんは言います。

 「一度でもできるところまで続けることができれば、『練習すればうまくいく』というサイクルが子どもの中にできて、『苦手』の意識は消えていきます」(野村さん)

<次のページからの内容>

・早生まれの子、差が感じられなくなるのは10歳
・10歳くらいまでに基礎づくりができればいい
・親は先生にならないで
・遊びの中で意識せず動く、走る機会を増やす
・今の小学生は転び方が下手?
・走るためにやっておきたい運動は

今できない子には伸びしろがある

 とはいえついついわが子とデキる子どもと比較して気にしてしまうのも親心。でもこれも伸びしろがあると思えばいいのです。

 「縄跳びや鉄棒が得意な子の多くは保育園や幼稚園で、たくさん練習してきているのです。自分の子どもは練習がまだ足りていないだけ。例えば早生まれの場合、月齢差が1年近いケースもありますし、差が感じられなくなるのは10歳くらいになってからです。今できない子には伸びしろがまだまだあります」(野村さん)

 子どもには「これからできるようになる楽しみが残っている」と話して、親子で楽しみながら習得していくようにするといいといいます。

 では、親子で練習するときには、どんな注意が必要でしょうか。

次ページから読める内容

  • 「練習のクセ」をつける
  • 必要に応じてプロの指導を仰ぐ
  • 無理に正しい走り方を教え込まない
  • 子どもに「失敗しちゃったんだ」と思わせない
  • 走るのが苦手という子どもは、たいてい縄跳びもうまくない
  • 下り坂でのダッシュは自分本来の能力より速く走れる

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